トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

国道整備でCO2大幅削減/各種インフラが脱炭素化に貢献/ゼロカーボン北海道の取組 - 開発局

2021/08/18付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は、「ゼロカーボン北海道」の実現に向けた取組事例をまとめた。今後5ヵ年で開通予定の直轄国道におけるCO2排出削減効果は、年間6万トンに相当することを紹介。石狩湾新港における国際物流ターミナル整備等により大量一括輸送が可能となることによるCO2削減効果など、インフラ整備そのものがゼロカーボンに貢献することなどを記している。さらに、河道内樹木の伐採木によるバイオマス活用や、建設中の新桂沢ダムにおいて小水力発電を計画していることなども示した。
 開発局は、2050年までに脱炭素化を進めるとした政府の方針を踏まえ、カーボンニュートラルに資する豊富な再生可能エネルギー賦存量を有する本道の特性に着目し、ゼロカーボンに向けた取組に力を注いでいる。今回、取組事例をまとめ、17日に開かれた「ゼロカーボン北海道」タスクフォース・地方支分部局レベル会合で示した。
 今後5ヵ年で開通予定の直轄国道におけるCO2排出削減効果は年間6万トンに相当することを掲載。道路ネットワーク整備、渋滞対策等は、CO2削減に大きく寄与することを示している。さらに、「道の駅」を活用した次世代自動車普及促進では、道や自治体と連携し、EV充電器の設置を推進している。
 石狩湾新港における大型船に対応した岸壁整備、国際物流ターミナルの整備などを通じ、大量一括輸送が可能となり、CO2排出量が削減されることも掲載。さらに、22年度稼働予定のバイオマス発電所への発電燃料の安定供給に寄与することも記している。
 河道内樹木の伐採木、堤防除草の刈草等のバイオマスエネルギーへの活用も推進。具体的な事例をみると、石狩川では伐採木を活用する事業者を公募し、20年度は約7600戸の年間使用電力量を供給した。バイオマスタウン構想を推進する鹿追町と連携し、堤防除草で大量に発生した刈草を鹿追町環境保全センターでバイオガス発電の原料として使用している。
 建設中の新桂沢ダムでは、新たな小水力発電の導入を計画。農業基盤整備においても当麻永山用水地区で小水力発電施設の導入を推進している。このほか、河川防災ステーションに太陽光発電設備を設置し、再生可能エネルギーの導入を促進することとしている。
 胆振海岸の人工リーフの整備に当たっては、水産協調型ブロックを使用。ブロックに海藻類が付着・生育し、CO2を吸収・貯留することや、水深の浅い釧路港島防波堤背後盛土を整備し、藻場を創出することでCO2吸収源としての効果を発揮していることを紹介している。
 インフラの施工段階においても、i―Constructionを通じた施工の効率化によるCO2排出量削減や環境家計簿によるCO2削減量の見える化に取り組んでいることも紹介している。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

盛土総点検へ検討着手/土砂災害警戒区域等重点に/静岡県熱海市発生の土石流受け - 道

2021-08-18付 DOTSU-NET NEWS

 道は、静岡県熱海市で発生した大規模な土石流災害を受け、崩壊リスクのある盛土の総点検に向けた検討を進めている。今月10日に開かれた第1回関係府省連絡会議に基づく国からの要請内容を踏まえたもの。重点個所として、土砂災害警戒区域の上流域や山地災...

週休2日工事2955件/見積活用方式を8件試行/道建設産業支援プラン 20年度結果

2021-08-17付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は、「北海道建設産業支援プラン2018」に基づく20年度推進事業の取組結果をまとめた。20年度は203に及ぶ推進事業を実施。主な事業の取組結果をみると、建設部では、適正な利潤の確保等に資する見積活用方式を8件、設計変更確認会議を2...

来年3月下旬決定目指す/基盤整備の展開方向を明記/水産庁 新漁港漁場長期整備計画

2021-08-17付 DOTSU-NET NEWS

 水産庁は、新たな漁港漁場整備長期計画の策定に着手した。対象期間は2022年度から5ヵ年。水産業と漁村の将来像を見据えた基盤整備の展開方向を明記する。10月に漁港漁場整備分科会を開き、次期長期計画の構成案と重点課題を検討。22年1~2月に次...

首位は中山組 94.2億/本紙集計 受注総額2417億/開発局6月末工事業者別受注実績

2021-08-16付 DOTSU-NET NEWS

 開発局の2021年度6月末工事業者別受注実績が、本紙集計でまとまった。首位は、札幌、小樽、室蘭、釧路の4開建で28件、94億2181万円を受注した(株)中山組(札幌)。受注総額は、前年度同期と比較して10%増の2416億6400万円だった...

元請受注 0.1%減3218億/公共分12.3%増2335億/6月の道内建設工事受注動態調査

2021-08-16付 DOTSU-NET NEWS

 国土交通省は、2021年度6月の建設工事受注動態統計調査結果をまとめた。本道の受注高は、前年度同月比28.9%増の6020億9200万円。内訳をみると、元請受注が0.1%減の3217億8400万円となった。元請受注のうち、公共機関からの受...

首位は日本高圧 10.7億/本紙集計 荒井建設、岩倉建設が続く/建管発注工事6月末業者別実績

2021-08-11付 DOTSU-NET NEWS

 全道10建管の2021年度6月末工事業者別受注実績が、本紙集計でまとまった。首位は、札幌、小樽の2建管から計3件、10億7423万円を受注した日本高圧コンクリート(株)(札幌)。2位以下は、10件、9億3298万円の荒井建設(株)(旭川)...

577件、675億円を執行/件数、金額とも空知が最多/道営農業農村整備7月末工事発注実績

2021-08-11付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、道営農業農村整備事業における2021年度7月末工事発注実績をまとめた。577件、675億2300万円を発注。前年度同期と比べ、件数で12件、金額で15億8100万円下回った。 ことし3月に発注した翌債およびゼロ国債分を含めたも...

工事 利用率100%目指す/21年度 改善重ね利用率増/N4システム活用促進 - 道農政部

2021-08-10付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、受発注者双方の業務効率化に向け、農業農村整備事業情報共有システム(N4システム)のさらなる活用を促す。2021年度からは、受注者等からの意見・要望を踏まえた改修作業にも努め、システム内での書類の承認も可能に。6月末時点の利用率...