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建設産業の魅力再確認/情報発信 担い手確保方策探る/第26回全国大会 道建青会主管

2021/12/06付 DOTSU-NET NEWS
 全国建設青年会議第26回全国大会(萩原一宏大会会長)が3日、東京都内の明治記念館で開催された。北海道建青会が主管。全国から約100人が出席したほか、リアルタイムで動画配信を実施。特別講演や基調講演、パネルディスカッションを通して、やりがいや楽しさなど建設産業の魅力を再確認するとともに、その魅力を発信する手立てなど、担い手確保に向けたより良い方策を探った。

 大会テーマは、“#進化と共創~「やりがい」「楽しさ」「喜び」を実感できる建設産業に~”。建設産業を効果的に伝える「やり方」に加えて、「あり方」という根幹を掘り下げて議論する機会とすることを目指した。
 式典では、主催者を代表して萩原大会会長が登壇。大会テーマに掲げた「やりがい」「楽しさ」「喜び」という3つのキーワードについて、「建設現場で働く一人ひとりの行動や相互連携による情報発信によって高めていくことができる」とし、「地域に活力をもたらす存在として、魅力ある建設業の創造に向けて一歩一歩前進していきたい」と語った。
 続いて、斉藤鉄夫国土交通大臣、佐藤信秋参議院議員、足立敏之参議院議員が祝辞。斉藤大臣はビデオメッセージを寄せ、「インフラ分野のデジタルトランスフォーメーションなどを通して、生産性向上や働き方改革を進め、働き続けたい建設産業となるよう取り組んでいきたい」と語った。
 また、中川郁子衆議院議員、大石久和全日本建設技術協会会長、岩田圭剛北海道建設業協会会長による祝電を披露した。
 特別講演では、国土交通省技監の吉岡幹夫氏が「“やりがい”“楽しさ”“喜び”を実感できる建設産業に向けた国土交通省の取組」をテーマに講演。インフラ分野のデジタルトランスフォーメーションの取組などについて解説した上で、「インフラは国民共有の貴重な資産。インフラをより良いものに進化させて後世に引き継いでいくという思いでインフラにかかわっていってほしい」と述べた。
 また、建設ディレクター協会理事長の新井恭子氏が「建設産業のあり方がやりがいを創る―働き続けたくなる会社に必要なもの―」と題し、全日本建設技術協会会長の大石氏が「世界の潮流と日本の救世主」と題してそれぞれ基調講演。
 新井氏は、膨大な書類業務を抱える現場代理人の負担軽減のため、バックオフィスから現場を支援する“建設ディレクター”という新たな職域について事例を交えて紹介。「女性やセカンドキャリアなど多様な人材の活躍フィールドが存在できる産業が、建設業の魅力」と強調した。
 大石氏はインフラの整備水準について、先進各国との格差が広がり、それが国民の貧国化、経済成長阻止につながっていることを指摘。「日本の救世主は積極的な財政拡大によるインフラ投資しかない。先人から受け継いだインフラをしっかりとつぎの世代に残していくため、青年会議の皆さんがしっかりと声を上げていかなければならない」と訴えた。
 このほか、「今改めて考える、建設業の魅力とは」をテーマにパネルディスカッションを実施。パネリストとして、大石氏、新井氏、萩原大会会長が登壇し、コーディネーターを荒木コンサルティングオフィスの荒木正芳氏が務めた。

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