業務・工事４.３倍８１件／２３年度原則適用へ着実に増加／開発局 ９月末ＢＩＭ／ＣＩＭ件数

　開発局は、２０２１年度９月末段階におけるＢＩＭ／ＣＩＭ業務・工事件数をまとめた。２１年度９月末の件数は８１件で、２０年度の件数と比較して４.３倍と大幅に増加。件数では、設計が最も伸びており、７.７倍となっている。２３年度までに小規模を除くＢＩＭ／ＣＩＭ原則適用に向け、件数が着実に増加している。
　国土交通省は、２３年度までに小規模を除くすべての公共工事におけるＢＩＭ／ＣＩＭ原則適用に向け、段階的に適用する業務・工事を拡大する方針を掲げている。本年度は、大規模構造物における詳細設計で原則適用するとともに、小規模を除くものについても、一部の詳細設計で取り組む。
　開発局においても、国交省の方針と建設現場における生産性向上を図るべく、ＢＩＭ／ＣＩＭに取り組んでおり、件数は年々増加。１２年度から１７年度までは一桁台で推移していたが、１８年度から２０年度までは１７～１９件で推移している。
　２１年度は９月末段階で８１件となり、２０年度の件数と比較して、４.３倍と大幅に増加。設計業務は７.７倍の３１件、工事は３.７倍の３０件、測量は２.８倍の２０件となっている。構造物関係の橋梁下部における適用が多くなっている。施工者からは「ＢＩＭ／ＣＩＭの設計成果品があると、とても施工がしやすい」といった声も寄せられており、開発局では、今後とも積極的に取り組む方針としている。