工期確保へ機動的国債／土木Ｂ・Ｃ 来週にも公告／帯広開建 ２４１号平原大橋橋脚補強

　【帯広発】帯広開建は、一般競争入札に付す「２４１号帯広市平原大橋橋脚補強」について、機動的に活用可能な国債枠（＝機動的国債）による２ヵ年国債工事として発注を計画している。橋脚の鋼板巻立製作・加工等に長期間を要することが見込まれることから、施工時期の平準化を図るために導入するもの。対象工事の工種・等級は一般土木Ｂ・Ｃ。来週にも公告するもようだ。
　国土交通省は２０２１年度から、予算編成後の変更事由等による工事発注の遅れや施工期間の長期化などが生じる場合に、国債契約を可能とする機動的国債の運用を開始。事業個所の範囲内で特定の工事に限定せず国債枠を設定することから、柔軟に活用することができる。適正な工期を確保するための国庫債務負担行為の活用を拡充することにより、公共工事の施工時期の一層の平準化を図る。
　帯広開建は、「２４１号帯広市平原大橋橋脚補強」で初めて機動的国債の活用を計画。工事はＰ３橋脚の耐震補強を行うもので、既設橋脚の鋼板巻立製作・加工等に長期間を要することが見込まれることから、工期を１５ヵ月間と設定。人材・機材の効率的な配置による建設現場の生産性向上を図る。
　総合評価落札方式は当初、施工能力評価Ⅱ型を予定したが、施工能力評価Ⅰ型とする方針。発注者指定型の週休２日工事で、特例監理技術者の配置を認める。
　開札は４月中旬を予定している。