経費補正対象９１.４％／４週８休は８割 着実に浸透／開発局 維持除雪週休２日交替制

　開発局の２０２１年度完了分を対象とした国道維持除雪工事における週休２日交替制モデル達成状況がまとまった。試行工事のうち、完了した工事８１件で経費率補正の対象となった一定以上の休日率を達成したのは、９１.４％に相当する７４件だった。釧路、室蘭、留萌、帯広は１００％に達している。全体をみると、４週８休以上は７９％に相当する６４件だった。年間維持除雪工事においても着実に週休２日が浸透しつつある。

　週休２日交替制モデル工事は、年間を通じての作業が求められる維持除雪工事や災害復旧工事などにおいて、技術者・技能者が適切に休日を確保することなどを目的としたもの。従事した技術者、技能者の休日率を算出し、一定の基準を満たせば、経費率を補正した労務費、現場管理費が得られる。
　開発局では、週休２日交替制モデル工事を１９年度から試行。道路部門の試行件数をみると、年間維持除雪工事１２７件に対し、１９年度は全体の５％に相当する６件、２０年度は３９％に相当する４９件で取り組んだ。
　２１年度は７０.９％に相当する９０件に増加。うち長期国債工事を除く完了した８１件を対象に達成状況を集計した。
　一定以上の休日率を達成し、経費補正の対象となったのは、全体の９１.４％に相当する７４件に。４週８休以上が最多で７９％に相当する６４件、４週７休以上８休未満は７.４％に相当する６件、４週６休以上７休未満は４.９％に相当する４件だった。
　開建別にみると、釧路、室蘭、留萌、帯広は１００％が経費補正の対象に。このうち、留萌６件、帯広５件全てが４週８休以上を達成した。札幌は９３.８％に相当する１５件が経費補正の対象に。うち８７.５％に相当する１４件が４週８休以上を達成した。旭川も８１.８％に相当する９件が４週８休以上となっている。
　開発局では、取組が着実に浸透していることから、２２年度から全ての年間維持除雪工事を対象に週休２日交替制モデルに取り組む方針。うち発注者指定方式についても大幅に拡大し、７割に相当する９０件で試行する。