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採用に向け検討加速へ/ボックスなど導入に期待/公共工事でプレキャスト化

2022/07/11付 DOTSU-NET NEWS
 道内の公共工事でプレキャスト化に向けた検討が加速することが見込まれている。特に地方部においては、型枠工の確保が難しく「いい時期に多くの人を集めて作業する時代ではなくなっている」ためだ。現場打ちと比較しコストなども課題となっているが、関係者は「活用が増えると安くなる。むしろ活用していかなければ安くならない」と展望する。円滑な整備に向けボックスカルバートなどでプレキャストを採用する発注機関も出てきそうだ。

 国土交通省では、建設現場における技能者の不足や就労者の高齢化などの懸念によってさらなる生産性の向上、作業現場の安全性向上などが求められている中、プレキャスト化を積極的に導入していく方向性を示している。
 プレキャスト製品のさらなる活用に向けては、省人化や働き方改革、環境負荷軽減などの優位性を含めた総合的な評価(VFM)を取り入れた手法を打ち出している。
 本道では、特に地方部における型枠工などの不足が顕著に。いい時期に職人を集めて施工していたが、ある現場関係者は「今後はそうした時期に型枠工を集めて作業することが難しくなる」と予想する。
 プレキャスト化に当たってはコストが課題となるが、発注機関の関係者は「現場打ちと比較して1.1倍、1.2倍で工事が実施できるのであれば、採用していくことも必要となってくる」と指摘する。プレキャストを採用せずに現場打ちにこだわることで工事が実施できなくなることを危惧するためだ。
 今後は、国交省でも提唱しているボックスカルバートなどでプレキャスト化に向けた検討が加速していくことが見込まれている。「使わないと安くならないのであれば、積極的に使っていくことが重要になってくる」(関係者)と展望している。

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