殻運搬などで歩掛新設／道建設部 １０月以降適用／土木工事積算基準等の改定概要

　道建設部は、２０２２年度の土木工事積算基準等の改定概要をまとめた。土木工事では、殻運搬（人力積込）、ワイヤロープ設置工などの歩掛を新設。連節ブロック清掃工、軟弱地盤処理工などは歩掛の改定を行う。土木委託業務においては、航空レーザ測量（地図情報レベル５００）、ＵＡＶレーザ測量、災害復旧初動調査などの歩掛を新設する。これら改正内容は、１０月１日以降の積算基準日から適用する。
　土木関係工事積算要領の改定概要をみると、一般土木編では、共通仮設費率による積算に墜落制止用器具（フルハーネス型）を追加。機械設備編は新設工事輸送費（トンネル換気設備）の計算式、漁港編は共通仮設費の海上輸送に関する補正をそれぞれ見直す。
　土木工事積算基準は、共通編で殻運搬（人力積込）、床掘り（ＩＣＴ）保守点検、河床等掘削（ＩＣＴ）保守点検、道路編でワイヤロープ設置工の歩掛を新設。共通編の木杭および矢板打工（人力、ドロップハンマ工）、河川編の石材等採取工、道路編の遮光フェンス設置工の歩掛は廃止する。
　共通編の連節ブロック清掃工、軟弱地盤処理工、養生工、バイブロハンマ工などは歩掛を改定。河川編のコンクリート工（砂防）、道路編の横断歩道橋補修工、トンネル裏込注入工、橋梁製作工、橋梁架設工なども歩掛を改定する。
　施工パッケージは、共通編で床掘工（ＩＣＴ）、補強土壁工（ジオテキスタイル・二重壁タイプ）、河川編で機械土工（河床等掘削・ＩＣＴ）を新設。道路編の防護柵復旧工は廃止とする。
　土木委託業務をみると、測量編で航空レーザ測量（地図情報レベル５００）、ＵＡＶレーザ測量、調査編で地質調査標準歩掛～地下水位測定、設計編で災害復旧初動調査を新設。調査編のパイプ式ひずみ計観測、挿入式孔内傾斜計観測は人工数の改定を行う。
　土木工事共通仕様書および測量調査設計業務等共通仕様書については、適用すべき諸基準を見直すとともに、それらに対応する記述と表現を変更。土木工事の共通編では、段階確認項目に新たに地覆工、橋梁用高欄工を追加する。測量調査設計業務等は、提出成果品に関し、各編共通として電子媒体による提出成果一覧表を追加している。
　改定内容は、１０月１日以降の積算基準日から適用。詳細は道のホームページから確認できる。