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雨竜川ダム 再生事業化妥当/事業費449億 工事費327億円/国交省 社整審で新規採択時評価

2022/08/08付 DOTSU-NET NEWS
 国土交通省は5日、ウェブで社会資本整備審議会河川分科会事業評価小委員会を開いた。雨竜川ダム再生事業などに関する2023年度予算に係る新規採択時評価を実施し、大きな治水効果が得られることから事業化妥当と結論づけた。雨竜第2ダム堤体嵩上げなどを柱とする雨竜川ダム再生事業の事業費は448億8900万円。このうち工事費には326億8900万円、間接経費には75億400万円を試算している。

 雨竜川ダム再生事業は、既設ダムの雨竜第1ダム、雨竜第2ダムの利水容量の一部を洪水調節容量に振り替えるとともに、雨竜第2ダムの3.8メートル嵩上げと合わせて約2500万立方メートルの洪水調節容量を付加するもの。雨竜第2ダムの堤高は現行の35.7メートルから3.8メートル嵩上げした39.5メートルを計画している。
 2017年度から実施計画調査に着手した。調査を進めてきた結果、建設段階に移行する準備が整ったことから、23年度予算に係る新規事業採択時評価を実施。事前に行った地方公共団体に対する意見聴取においても鈴木直道知事からは「治水効果の早期発現に向け、着実に事業を推進していただきたい」と同意する意向が示された。
 委員会では、大きな治水効果が得られることから事業化が妥当と判断。23年度予算概算要求で所要額を計上する見通し。

 雨竜川ダム再生事業における事業費内訳はつぎのとおり。
【事業費】=448億8900万円
▼工事費=326億8900万円
▽ダム費=212億6800万円
・基礎掘削―10億1200万円
・ボーリングおよびグラウチング―33億3500万円
・撤去―5億4300万円
・堤体―33億1400万円
・放流設備―14億5400万円
・付属設備―8億4000万円
・雑工事―9億3500万円
・その他―98億3600万円
▽管理設備費=67億5800万円
▽仮設備費=46億6300万円
▼用地費・補償費=12億5300万円
▽用地・補償費=6億700万円
▽補償工事費=6億4600万円
▼間接経費=75億400万円
▼工事諸費=34億4300万円

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