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新たな技術 試験施工へ/AI点検 23年度本格運用/開発局 積雪寒冷地舗装検討委

2022/08/03付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は2日、TKP札幌ビジネスセンター赤れんが前で積雪寒冷地における道路舗装の長寿命化と予防保全に関する検討委員会の第3回会合を開催した。耐久性の高い舗装の設計・施工技術を6ヵ所、効果的な舗装補修技術を2ヵ所で試行するほか、全道を対象にAI活用による舗装点検・区画線診断を行うことを確認。試行技術に関するロードマップも整理した。
 同委員会は、新たな舗装技術の開発とAI活用による舗装点検・診断を確立することを目的に設置したもの。第3回会合では、これまで積み上げてきた知見をもとに試験施工などの概要を確認した。
 コンクリート舗装の断熱工法は、2022年度に要領改訂作業を実施し23年度から本格運用を検討。北海道型SMAの高耐久化に関する技術は22年度の試験施工を経て24年度に手引き案の改訂作業を実施する。25年度からの本格運用を目指す。
 特殊ポリマー改質アスファルトや粘弾性調整系などの中温化アスファルト混合物は22年度から2ヵ年の現場実証などを経て24年度にハンドブックを改定。25年度の本格運用を予定している。
 AI活用による舗装点検・区画線診断は、全道の約620キロメートル、車線延長約1370キロメートルを対象に試行する。ことし7~8月に路面状況動画撮影・保存、11月に舗装点検システムによるAI診断、区画線診断に着手。12~来年3月までに試行結果の検証を経て23年度から本格運用を開始する。
 低温ひび割れ詳細調査についても着手。釧路・帯広・網走開建の3ヵ所程度で、9~11月にかけてコア抜きなどを実施する。
 試験施工の概要はつぎのとおり(①実施開建②施工予定時期③内容)。
▽コンクリート舗装における断熱工法の適用=①函館開建②断熱材7月25日、コンクリート舗装8月下旬③置換工法から断熱工法適用
▽北海道型SMA舗装の高耐久化技術=①帯広開建②8月下旬③植物性繊維からアスファルト改質材への置き換え
▽北海道型SMA舗装の高耐久化技術=①稚内開建②8月下旬③高耐久型新配合検討
▽高耐久型弾力性アスファルト舗装=①小樽開建②10月ごろ③特殊弾力性アスファルト施工
▽特殊ポリマー改質アスファルト=①釧路開建②7月22日(完了)③低温域で優れた応力緩和能力・変形追従性、優れた流動わだち掘れ抵抗性
▽粘弾性調整系アスファルト=①留萌開建②8月下旬③特殊添加剤等
▽耐久性の高い舗装補修技術・常温合材=①札幌開建―274号札幌新道市街地部・234号追分三川~追分インター間郊外部②初冬期12月ごろ、融雪期2~3月ごろ③耐久性に関する調査、AIを活用した舗装損傷状況の確認など

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