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TN3本、佐幌ダムなど/苫小牧出張所改築は来春にも/道建設部 大型工事の発注計画 - 23年度以降

2022/11/01付 DOTSU-NET NEWS
 道建設部が2023年度以降に発注予定の大型工事の計画概要がまとまった。建管発注の道路系工事をみると、トンネル整備は大岸礼文停線道路改築で仮称・礼文トンネル、上向別浦河停線道路改築で1号、2号の計3本を計画。大岸礼文停線は24年度から3ヵ年、上向別浦河停線は26年度から5ヵ年での整備を見込む。治水系では、16年8月の一連の台風被害を踏まえた佐幌ダム再生事業において、既設佐幌ダムの嵩上げを予定。工事に関しては用地買収の完了後、付替町道2路線の整備を先行する方針で、本体工着手までには複数年を要するとみられる。建築関係では、23年度に室蘭建管苫小牧出張所庁舎改築への着工を目指しており、来春にも対象工事を発注する。

 同部所管工事におけるWTO対象等の大型案件に関し、近年の動きをみると、建管発注工事では20年度に泊共和線の茅沼1号トンネル、茅沼1号橋新設上部、登別港線蘭法華トンネル、21年度に名寄遠別線宇遠別トンネルなどを発注。本年度は小樽環状線最上トンネルが発注された。
 建築工事においては、17年度の道議会庁舎改築、19年度の道庁旧本庁舎赤れんが庁舎改修、20年度の札医大附属病院既存棟改修第Ⅲ期に加え、毎年度道営住宅などの大型案件の発注が続いている。
 23年度以降の動きを追うと、土木関係では、大岸礼文停線道路改築で仮称・礼文トンネル(延長255メートル)、上向別浦河停線道路改築で1号(197メートル)、2号(414メートル)のトンネル整備を計画。予算動向にもよるが、大岸礼文停線は24年度から3ヵ年、上向別浦河停線は26年度から5ヵ年での整備を目指す。各路線のトンネルに要する工事費には、それぞれ17億6000万円、39億7400万円と試算している。このほか、増毛稲田線妹背牛橋では、23年度から5ヵ年で旧橋(599メートル)の解体を実施。工事費は16億5000万円に上る見込みだ。
 治水系は、本年度から建設段階に移行した佐幌ダム再生事業において、既設ダムと同軸に2.9メートルの嵩上げを予定。完了後の堤高は49.5メートル、総貯水容量は1040万立方メートルから1200万立方メートルへと大幅に拡大される。本年度は本体工の実施設計や地質調査のほか、用地調査に入る見込み。23年度以降は、用地測量、用地買収を進め、完了後に町道北新内線(約1.8キロメートル)、新内27号線(約0.2キロメートル)の付替を先行して工事着手する意向だ。このため、本体工着手までに複数年を要する見通しとなっている。
 建築関係は、23年度から室蘭建管苫小牧出張所庁舎改築に着工する見通し。構造はRC造を予定しており、1階にエントランス・倉庫、2階に会議室、3階に執務室を配置し、津波が襲来した際にも業務が継続できる体制を整える。工事の発注は来春を見込んでいる。
 さらに23年度は、名寄高校増築、小樽市道住新築仮称・小樽中央団地に着工したい考え。名寄高はRC造2階約2000平方メートルの実習棟を整備するもので、来春の発注、6月ころの着工を計画している。仮称・小樽中央団地はRC造4階35戸程度で、来年後半の着工を目指す。

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