ガイダンスシステム ６建管に試行拡大／除雪車のワンマン化は１０建管／２３年度除雪業務の省力化等 － 道建設部

　道建設部は、除雪業務の省力化・効率化に向けた取組を２０２３年度も一層推進する。作業の安全性向上につながる「ガイダンスシステム」は前年度試行した５建管に釧路を加えた６建管で実施する方針。マルチシステムを活用した「除雪車のワンマン化」と、スマートフォンを用いた「日報自動化」については、２２年度に引き続き１０建管で試行するとともに、導入台数の増加も視野に検討を進めている。
　近年、本道では、異常気象による暴風雪等の冬季被害が頻発。冬期間の道路交通網を確保するための除雪業務は、地域における日常生活の安全・安心を確保する観点からも必要不可欠となっている。
　一方、除雪業務に携わるオペレータおよび作業員の高齢化が進行。除雪従事者の人手不足に伴って、交代要因の確保にも苦慮する事態となっており、業務の省力化・効率化に資する取組が求められている。
　建設部は、課題解決に向けた取組として各種試行を展開。熟練オペレータの暗黙知を記録・表示し、作業の効率化や安全性の向上を図る「ガイダンスシステム」、マルチカメラシステムを活用した「除雪車のワンマン化」、スマートフォンで位置情報をインターネット上に送信し、走行ルートや時間について日報をオートマチック化する「日報自動化」などを試行している。
　ガイダンスシステムに関しては、２２年度に札幌、小樽、旭川、稚内、網走の５建管で実施。２３年度は釧路を加えた６建管を対象として、試行を拡大する方針。
　除雪車のワンマン化は２２年度にマルチカメラシステム１３台、日報の自動化は２２年度にスマートフォン約１００台を用いて、１０建管で試行を行った。２３年度も引き続き１０建管で試行を行い、導入台数の増加についても検討を進めている。
　試行後は、アンケート形式のヒアリングなどを通じて、改善点の抽出を図る。