国費３８％増、２３８億円／道路・街路７４億、下水道５７億／札幌市 ２４年度開発予算要望

　札幌市の２０２４年度北海道開発予算要望の概要がまとまった。全国枠分を除く社会資本整備総合交付金および防災・安全交付金の要望総額は、国費ベースで２３８億４６００万円。前年度配分比で３８.３％増となった。道路・街路が７２.２％増の７３億８２００万円、下水道が４５.１％増の５６億７６００万円などとなっている。

　１２日時点の集計。計数整理に当たっては、全国枠分を除く社会資本整備総合交付金、防災・安全交付金、環境衛生関係の循環型社会形成推進交付金、水道事業を対象とした水道施設整備費補助金を含めて取りまとめた。国費ベースの要望総額は、前年度配分比３８.３％増の２３８億４６００万円を積み上げた。
　項目別にみると、道路・街路は７２.２％増の７３億８２００万円。札幌北広島環状線や環状通３工区、屯田・茨戸通の整備を推進するとともに、橋梁長寿命化修繕、交通安全施設等整備を継続する。
　河川は横ばいの３億１００万円。新規に三里川総合流域防災事業に着手するほか、伏籠川流域貯留浸透事業を鋭意継続する。下水道は４５.１％増の５６億７６００万円。下水道施設の再構築および災害に強い下水道の構築、下水道エネルギーおよび資源の有効活用に資する事業を推進する。
　公営住宅等整備は２.３倍増の３１億９６００万円。伏古団地や発寒団地の建替、公住ストック総合改善事業を進める。公園・緑地には、２５.１％増の１５億６４００万円を措置。百合が原公園のパークＰＦＩ事業に新規着手するほか、厚別山本公園の造成、都市公園ストック再編、公園施設長寿命化対策支援事業を推し進める。
　環境衛生には２０.１％減の４５億３６００万円を充て、駒岡清掃工場の更新や篠路リサイクル保管庫建設事業を進める。水道は３.５倍増の５億５６００万円を計上し、豊平川水道水源水質保全事業を継続する。
　このほか、区画整理は３億６４００万円を充て、篠路駅東口土地区画整理事業を推進。バリアフリーには１億７６００万円を措置し、宿泊施設および公共施設、民間公共的施設のバリアフリー化を進める。交通調査には２２００万円を計上し、札幌駅交流拠点基盤整備の検討などを継続する。