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試行件数拡大を検討/開建河川 札幌2件、旭川1件/開発局 低炭素型CB活用工事

2023/07/21付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は本年度、低炭素型コンクリートブロック活用試行工事の件数を拡大する方向で検討している。モデル工事は土木用コンクリートブロック等に高炉スラグ微粉末を用いた低炭素型コンクリート(ポルトランドセメント置換率55%以上)を活用するもの。現段階では、札幌開建所管の河川工事2件、旭川開建所管の河川工事1件での試行を予定。引き続きセメント業界などと連携して脱炭素化に向けた取組を促進するとともに、調達上の課題などを検証していく意向だ。

 開発局は、2050年カーボンニュートラル達成に向けた「ゼロカーボン北海道」を推進するため、道内主要発注機関と連携し北海道インフラゼロカーボン試行工事を展開。建設分野でのCO2削減に資する材料、建設機械、施工方法など、総合的な取組を推進している。
 中でも建設分野の材料は、セメント等の製造過程におけるCO2排出量が大きいことから、低炭素材料の活用促進が重要に。このため22年度から、土木用コンクリートブロック等に高炉スラグ微粉末を用いた低炭素型コンクリートのモデル工事を実施している。
 具体的には、セメントと混和材の高炉スラグなどで構成するセメント置換率55%以上の無筋のプレキャストコンクリートを活用。対象は法覆護岸工連節ブロック張大型連節ブロックなどで、22年度は2件の工事で試行に取り組んだ。
 本年度は、流動的な要素を残すが、札幌開建所管の河川工事2件、旭川開建所管の河川工事1件での試行を計画。成果や課題などを整理した上で、次年度以降の試行方針などを検討していく。

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