トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

雨竜川ダムは継続妥当/24年度以降残事業費328億試算/開発局 23年度第1回事業審議委

2023/08/03付 DOTSU-NET NEWS
 開発局は2日、札幌第1合同庁舎で2023年度第1回事業審議委員会を開催した。建設段階に移行した雨竜川ダム再生事業における再評価を実施。事業の必要性・重要性に変化はなく、費用対効果等の投資効果も確認されていることから、継続を妥当とした。24年度以降の残事業費には約328億円を試算している。十勝川、後志利別川、釧路川の直轄河川改修事業における河川整備計画の変更に伴う再評価結果も報告し、委員会として内容を了承した。
 雨竜川ダム再生事業は、18年度からの実施計画調査、22年度の新規事業採択時評価を経て、23年度から建設段階に移行。23年3月末までの執行済み額は約29億円、進捗率は約6%となっている。
 会合では、調査・設計の進展により、既設ダム堤体のせん断強度が新規事業採択時の設計条件よりも小さくなることを確認したため、その対策を図る方針を説明。引き続き各種調査や設計の進捗を図るとともに、事業費および工期への影響について随時確認を行い、必要な場合には事業計画の見直しを行っていくとした。
 23年度は、雨竜第1、第2ダムを管理する発電事業者と兼用工作物とするための基本協定を締結し、工事用道路の整備に着手。その後、本体工事に着手し、発電事業者の協力のもと事業の進捗を図り、33年度の事業完了を目指すとした。
 この日は、十勝川、後志利別川、釧路川の直轄河川改修事業における河川整備計画の変更に伴う再評価結果についても報告。3事業とも事業期間は23年度から52年度までとしており、それぞれの全体事業費は3119億円、161億円、347億円としている。
 24年度以降残事業費内訳はつぎのとおり(①残工事費②残間接経費)。
【雨竜川ダム再生】=328億3900万円―①214億5500万円②73億3600万円
◆工事費=214億5500万円
▼ダム費=123億6200万円
▽基礎掘削=9億900万円
▽ボーリンググラウチング=29億9700万円
▽撤去=5億3300万円
▽堤体=29億4100万円
▽放流設備=13億700万円
▽付属設備=7億4700万円
▽雑工事=8億4000万円
▽その他=20億8800万円
▼管理設備費=51億6000万円
▼仮設備費=39億3300万円
◆用地費・補償費=11億2100万円
▼用地・補償費=5億4100万円
▼補償費=5億8000万円
◆間接経費=73億3600万円―リスク対策含む

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

早期発注 6月までに約9割/着実に進展 不調不落も減少/道農政部 確実な入札執行の取組

2023-08-03付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、農業農村整備事業を計画的に進めるため、確実な入札の執行に向けた取組を展開している。早期発注に努める中、本年度における6月までの発注割合は89%と前年度に引き続き高い水準を維持。不調・不落件数は6月時点で前年度実績よりも1件少な...

受注者希望型ICT試行/受発注者双方の働き方改革推進へ/業務改善プログラムで道農政部

2023-08-02付 DOTSU-NET NEWS

 道農政部は、農業農村整備事業に係る受発注者双方の働き方改革を推進する観点から「業務改善プログラム」に基づく施策を展開している。2023年度は、新たに施工管理業務の省力化に向けた工事や受注者希望型によるICTモデル工事を各振興局で試行。基本...

工事 奉仕活動評価を廃止/「災害活動の実態」項目拡充/総合評価落札方式の考え方改訂 - 開発局

2023-08-02付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は、所管発注工事・業務における総合評価落札方式の考え方を改訂し、1日から運用を開始した。工事では、企業の評価のうち「地域貢献度」の取り扱いを変更。従前は「災害活動の実態」もしくは「ボランティア活動の実績」で1点を加点していたが、働き...

2757件、3337億/7月単月 305件、288億/主要発注3機関7月末工事発注状況

2023-08-01付 DOTSU-NET NEWS

 開建、建管、振興局農業―道内主要発注3機関の7月末工事発注額は、本紙集計で2757件、3336億5800万円余りとなった。前年度同期と比べ、件数で106件、金額で193億3400万円余り下回った。開建、振興局は件数、金額とも減少。建管は件...

道路編 橋梁工で歩掛新設/道建設部 10月以降適用/土木工事積算基準等の改定概要

2023-08-01付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は、2023年度の土木工事積算基準等のの改定概要をまとめた。土木関係工事積算要領では、漁港編で、設計変更重視型発注対応等に伴う供用係数の適用改定を行う。  土木工事積算基準では、道路編で橋梁工(橋梁検査路架設工)の歩掛を新設。銅...

0.5P下降 85.3%/本紙集計 8開建と本局下回る/開発局 6月末業務平均落札率

2023-07-31付 DOTSU-NET NEWS

 開発局所管発注業務における2023年度6月末平均落札率が、本紙集計でまとまった。全体では85.3%となり、前年度同期と比べて0.5ポイント下降。小樽、帯広を除く8開建と本局で下降した。業種別にみると、土木関係コンサルは0.5ポイント下回る...

先進的な取組55件紹介/作業の効率化、安全確保など/開発局 i―Con奨励賞事例集

2023-07-31付 DOTSU-NET NEWS

 開発局は、i―Con奨励賞2023の取組事例集を作成した。生産性の向上に優れた取組を通じ、見事受賞を果たした工事29件、業務26件の事例を写真と共に詳細に紹介。具体的には、最新技術の先進的な導入による作業の大幅な省力化・効率化、安全性確保...

リスク情報提供義務化/代金変更等の定め明記する方向/国交省 請負契約透明化へ

2023-07-28付 DOTSU-NET NEWS

 国土交通省は27日、東京都内で中央建設業審議会・社会資本整備審議会産業分科会建設部会基本問題小委員会の第3回会合を開催した。請負契約の透明化による適切なリスク分担では、現行の建設業法の規定に加え、契約締結前の受注者からのリスク情報提供の義...