２４年度新規要望 １１路線１.９万ｍ／東川東神楽旭川線など／道建設部 無電柱化推進計画

　道建設部は、第８期北海道無電柱化推進計画における、来年度新規要望に東川東神楽旭川線２８００メートル（旭川市）や北見常呂線２８００メートル（北見市）など計１１路線１万８６８０メートルを盛り込んでいる。予算措置など流動的な要素を残すが、前年度の新規要望数と比較して、取組を大幅に拡大する方針。低コスト化に向けた取組の検証も引き続き推進していく。

　道路の無電柱化は、大規模自然災害の備えや安全で快適な通行空間の確保、良好な景観の形成などの効果が期待される。
　国では１６年度に「無電柱化の推進に関する法律」を公布、施行。以降、法に基づく各種施策を進めるとともに、２１年５月には新たな無電柱化推進計画を策定した。
　同部も国の動向を踏まえ、２１年度から２５年度までの５ヵ年を計画期間とする第８期道無電柱化推進計画を策定。道の社会資本整備の考え方を示した「新・ほっかいどう社会資本整備の重点化方針」に沿って、無電柱化を着実に推進するための施策別計画として位置付けている。
　２３年度の状況をみると、本町大通（八雲町）で工事着手。遠軽停車場線（遠軽町）、幕別帯広芽室線（帯広市）、公園通２号（函館市・市道）で詳細設計に新規着手している。設計に当たっては、低コスト化に向けた取組の検証を進めていく。
　このほか２３年度は、７期計画からの継続個所として深川雨竜線（深川市）５００メートル、稚内天塩線４２５メートル（稚内市）の工事を実施。２４年度以降の残延長は深川雨竜線が１２０メートル、稚内天塩線が２７０メートルとなる。
　２４年度は、東川東神楽旭川線や北見常呂線など計１１路線１万８６８０メートルの新規事業化を要望する。うちニセコ地区では３路線を盛り込んでおり、景観資源のさらなる保全・活用に取り組んでいく考え。

　２４年度の新規要望路線はつぎのとおり。
▽登余市停車場線（余市町）＝１２２０メートル
▽岩内洞爺線（ニセコ町）＝２３０メートル
▽倶知安ニセコ線（ニセコ町）＝１０９０メートル
▽ニセコ高原比羅夫線（ニセコ町）＝１３４０メートル
▽上厚真苫小牧線（苫小牧市）＝２４００メートル
▽東川東神楽旭川線（旭川市）＝２８００メートル
▽十勝岳温泉美瑛線（美瑛町）＝２０００メートル
▽北見常呂線（北見市）＝２８００メートル
▽網走停車場線（網走市）＝２２００メートル
▽斜里停車場線（斜里町）＝２２００メートル
▽斜里停車場美咲線（斜里町）＝４００メートル