対象１１月２８日まで募集／優れた開発事業の主体等／「脱炭素都市づくり大賞」創設 － 国交省・環境省

　国土交通省と環境省は、優れた脱炭素型の都市の開発事業を表彰する「脱炭素都市づくり大賞」を創設し、１３日から表彰対象者の募集を開始した。脱炭素型の都市づくりを促進することを目的としたもので、応募対象は開発事業の主体等。まちづくりＧＸの取組として特に優れたものについては、国土交通大臣賞として表彰する。募集期間は１１月２８日まで。
　現在、わが国では、２０３０年度温室効果ガス４６％削減、２０５０年ネットゼロを国際公約としているが、達成に向けては温室効果ガス排出量・エネルギー需要の多くを占める都市の脱炭素移行が不可欠。生物多様性の確保やウェルビーイングの向上などの観点から、都市緑地の質・量両面での確保の重要性も高まっている。
　こうした状況を踏まえ７月の先進７ヵ国（Ｇ７）都市大臣会合では、都市緑地の確保に向けた市場環境整備が重要である旨が取りまとめられ、同月閣議決定された「ＧＸ推進戦略」においても「脱炭素に資する都市・地域づくりの推進」が掲げられている。
　同表彰は、今後のまちづくりＧＸの取組を一層推進するもので、審査を経て大賞および特別賞を選定。対象とする事業は、日本国内で行われ、事業完了または概ね今後５年以内に事業完了見込みの開発事業で「応募に係る事業の区域において電力消費に伴うＣＯ２排出実質ゼロを実現または２０３０年度までに達成する計画」「省エネやエネルギーの効率的な利用により相当規模の脱炭素効果（温室効果ガス排出削減効果）が見込めるなど優れた脱炭素型の都市開発」を満たすことが必要となっている。
　表彰式は、来年２月ごろに東京都内で執り行う予定。