３工区分割 来年１月にも公告／ＷＴＯ 設計施工一括発注で／道企業局 苫工水の配水管工事

　道企業局は、ラピダス社の次世代半導体工場立地に伴う苫小牧地区工業用水道の配水管工事を、３工区に分割して来年１月早々にも入札公告する。いずれもＷＴＯ対象で、設計施工一括発注方式を採用。入札参加要件として、施工業務、設計業務を担う企業連合体（コンソーシアム）の結成を求めており、施工業務は一般土木工事の有資格者２社以上、３工区については鋼橋上部の資格も要する。このほか、中継ポンプ場の新設工事を別途発注する方針。ＷＴＯ対象工事とするかは未定だが、早ければ３月中の公告を見込む。

　過日、苫小牧地区工業用水道から次世代半導体工場への用水供給を行うとした道の決定を受け、施設を所管する企業局はラピダス社と費用負担について協議。条例に基づき同社の全額負担が決定したことから、２８日開会予定の４定道議会に補正予算案を提出し、配水施設建設の準備を進める。
　配水管整備に当たっては、施工延長約２２キロメートルを３工区に分割して発注する予定。工期は３６ヵ月間で、管種はＮＳ形７００ミリのダクタイル鋳鉄管を採用する。
　配水管工事の入札参加対象は、いずれも施工業務、設計業務を担うコンソーシアム。施工業務は一般土木工事の有資格者２社以上で、３工区については鋼橋上部の資格が必要。元請実績は０３年度以降に口径２５０ミリ以上の配水管布設、３工区は橋梁工事を求める。
　設計業務は、土木設計、測量・地質調査の有資格者１社以上で構成。履行実績は０３年度以降に口径２５０ミリ以上の配水管（圧力配管）実施設計で、３工区は橋梁の実施設計を要件とする。
　一方、苫小牧市内における中継ポンプ場の整備は、設計施工一括発注方式を採用し、建築、機械器具、電気工事のほか、これらに係る設計、工事監理業務を行う。契約期間は２４年度から２７年度までを予定し、ＷＴＯ対象工事とする場合は３月中の公告が見込まれる。