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発注情報 最短今月公表へ/WTO対象工事 DB方式も視野/道 半導体工場の配水施設建設

2023/11/08付 DOTSU-NET NEWS
 道企業局は、Rapidus(株)(東京)の次世代半導体工場立地に伴う配水施設の建設に関し、早ければ28日開会予定の第4回定例道議会に工事等に係る補正予算案を提出する。苫小牧地区工業用水道からの用水供給に必要な送水管やポンプ場の整備には、現時点で総事業費に198億円を試算。工期が複数年に及ぶため、債務負担行為の設定が見込まれている。今後は人材確保や資機材調達の観点から、準備が整い次第、速報版として工事等情報を公表する可能性も。予算措置など流動的な要素を残すが、掲載案件はWTO対象工事で複数件にわたるものとみられる。

 2027年の工場本格稼働に必要な用水の確保に当たって、道では苫小牧地区工業用水道から取水することを決定。苫小牧工水を所管する企業局では1日付で機構改正が行われ、配水施設建設室を新設するなどして必要な組織体制を整えた。
 7日の道議会経済委員会では、早坂貴敏委員(自民党・道民会議)がラピダス社の次世代半導体製造拠点関連で質問。辻井宏文企業局長は、同社から日量で2万4000立方メートルの給水の申し込みがあったことを説明した。
 従来は、必要となる配水施設の整備を企業局が行う場合、条例に基づき整備費用の全部を新規ユーザーから分担金として徴収。今回もこれまでと同様の対応を行うこととし、「全額負担で協議が整ったことから、次期定例会以降に必要な予算案を提出できるよう検討を進めていく」と述べた。
 道が施設の完成時期を27年3月までと掲げる中、企業局においては発注関係の準備を急ぐ。技術者の配置や建設資機材の手配などが企業活動の前提として重要な要素であることから、工事等情報の早期公表も視野に入れており、仮に4定補正での予算提案とした場合は今月中の公表となる可能性もある。施設整備に要する概算事業費は198億円。対象案件はWTO対象となる公算が大きく、発注に当たってはデザインビルド方式の採用も検討しているとみられる。

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