室長は上田鷹泊所長／道企業局に配水施設建設室／半導体工場の工水施設整備で

　道は、次世代半導体工場の立地に伴う工業用水施設の整備に向け、１日付で工業用水道課に配水施設建設室を設置する。室長として上田慎二鷹泊発電管理事務所長を起用し、以下、主幹１人、主査４人、担当２人の計８人を配置。併せて、総務課には建設部総務課からの出向で主査ポストを新設し、円滑な発注等のため体制強化を図る。

　道は、Ｒａｐｉｄｕｓ（株）（東京）が千歳市に建設中の次世代半導体工場に対し、苫小牧地区工業用水道から用水を供給することを決定。概略検討の結果、整備が必要な施設として、送水管約２２キロメートルや送水ポンプ場を挙げている。
　ラピダス社が２０２７年の量産製造開始を掲げていることから、これら施設に関しては２７年１～３月中の完成を計画。大型事業を急ピッチで進めることが求められる中、苫小牧工水を所管する企業局で必要な体制強化を図ることとした。
　具体的には、工業用水道課に８人で組織する配水施設建設室を新設。技術的な観点から、主査の２ポストには建設部の人員を投入する。このほか新たに総務課の主査ポストを設けるなど、発注も含め円滑な事業推進に万全を期す。