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張碓峠で立ち往生対策/河川堤防の除草自動化 来年度から2ヵ年実証/柿崎開発局長が記者会見

2023/11/09付 DOTSU-NET NEWS
 開発局の柿崎恒美局長は8日、札幌第1合同庁舎で記者会見を行った。今冬の大雪・暴風雪等に関する取組に関しては、5号張碓峠で立ち往生車両の発生防止に向けた新たな対策を講じることや、日本道路交通情報センター(JARTIC)と連携したラジオ放送による最新の情報発信を行うことを説明。数年に1度の猛吹雪等が予想される場合については、人命の安全確保や社会経済活動への影響を最小限にとどめる観点から「早い段階でちゅうちょのない通行止めを実施する」と強調した。除雪現場の省力化では、本年度から深川留萌道で自動投雪作業を開始。河川堤防除草の自動化に向けた取組としては、来年度から2ヵ年にわたって大規模実証試験を予定していることなどを紹介した。

 今冬の大雪・暴風雪等に関する取組では、昨シーズンの局地的な大雪の影響によって多数のスタックと渋滞が発生した5号張碓峠で、新たに高速道路通行止め時の並行路線対策を行うことを説明。柿崎局長は「小樽と札幌を結ぶ幹線であり、この区間の交通は非常に重要」との認識を示した上で、高速道路が通行止めとなった場合、道路状況をCCTVで重点監視するとともに、除雪車の事前配備、除雪体制の強化、緊急開口部の活用等によって当該区間の通行止めを防止するとした。
 さらに、悪天候時における大規模車両滞留の発生を未然に防ぐ取組として、JARTICと連携した情報発信を強化。運転中のドライバーはSNS等での情報収集が難しいことから、開発局がリアルタイムでJARTICに道路情報を伝えた上で、ラジオ放送でドライバーに最新情報を提供し、外出を控えることや広域迂回への協力を呼びかける。
 除雪現場の省力化による生産性・安全性向上を目指すプラットフォーム「i―Snow」に関しては、吹雪時の映像鮮明化装置配備を全道で約100台追加。除雪装置自動制御付ロータリ除雪車は深川留萌道に1台、334号知床峠に1台追加配備する。
 凍結防止剤散布支援システムは、本年度から路面画像からAI学習機能を活用し、すべり摩擦係数を推定することで、人が介入せずに凍結防止剤を自動散布する新たな機能の試行に乗り出すとした。
 河川堤防除草の生産性向上を目指すSMART―Grassの取組も紹介。本年度の自動除草機2台の協調運転の実証試験によって、1人で2台を管理できる大型自動除草機が概成したことから、来年度から2ヵ年にわたって大規模実証試験を行う予定としている。
 このほか、防災に関する取組、完走者が選ぶ北海道「道の駅」ランキング2022、今後開催する主要なイベントなどについても情報提供した。

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