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新ダムの概成を祝う/早期運用へ来年3月まで/札幌開建 新桂沢ダム試験湛水式

2023/11/14付 DOTSU-NET NEWS
 札幌開建は11日、新桂沢ダムの試験湛水を開始した。三笠市内の桂沢ダム管理支所で挙行した湛水式には、国土交通省、開発局職員をはじめ、国会議員、地元市町村の首長、利水者、工事関係者らを合わせて32人が出席。ダム再生事業として注目を集めた同ダムの概成を祝った。試験湛水は来年3月まで行われる予定。
 同ダムは、石狩川・幾春別川の洪水調整や水道・工業用水の供給、発電等を目的とした重力式コンクリートダム。幾春別川総合開発事業の一環として1990年度に事業着手した。直轄ダムとして初となる既設ダム(桂沢ダム)の同軸嵩上げを採用。堤高を11.9メートル嵩上げした75.5メートルとし、総貯水容量は従来の約1.6倍となる1億4730万立方メートルとする。堤体建設の施工は鹿島・岩田地崎・伊藤JVが担当した。
 湛水式では、はじめに国交省水管理・国土保全局治水課の奥田晃久課長があいさつし、地権者、地元自治体、国会議員、利水者、施工業者の支援と協力に謝意を伝えた。
 直轄ダム初の同軸嵩上げを採用したことにも触れ「優良な事例として注目されている」と述べ、地域の発展に大きく貢献することを期待した。
 来賓あいさつでは、国会議員8人が祝辞を述べたほか、地元自治体を代表して三笠市の西城賢策市長が登壇。同ダムは「地域発展と持続可能な未来の象徴」と述べ、安全・安心な暮らしを支えるダムの働きに期待を寄せた。
 引き続き、札幌開建幾春別川ダム建設事業所の西村義所長が工事経過を報告。事業概要・目的や、これまでの経緯を説明した。試験湛水に向けては「職員一丸となって安全性を検証し早期運用していく」と抱負を述べた。
 このあと、国会議員8人、西城市長、札幌開建の小林幹男部長が一斉に第一洪水吐ゲートのスイッチを押して試験湛水を開始した。
 また、関係市町村、道、利水者、施工業者、開発局の計10人が利水放流ゲートの閉塞スイッチを押下した。
 試験湛水は、例年並みの流入量が確保できれば来年3月までに完了する予定で、そのあと本格運用となる見通し。

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