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北保証 22年度財務比率調査/道内建設業 健全経営を継続/10項目が過去5年で最高値

2023/11/17付 DOTSU-NET NEWS
 北海道建設業信用保証(株)(和泉晶裕社長)は、2022年度道内建設業(保証契約者)の財務比率をまとめた。売上高総利益率は22.5%となり、前年度と比べて微増。売上高営業利益率は2.6%、総資本経常利益率は5.2%と共に微減となったものの、負債回転率は5.0回と微増、自己資本比率は55.3%と増加傾向にあり、21年度に続いて高い健全性を示している。同社の下出育生専務は「資材等価格高騰や賃上げ基調などが影響している比率項目はあるが、コロナ下にあっても順調な経営がなされているものとみられる」と総括した。

 調査は、道内に本店を有する建設企業で、ことし9月末までに同社が決算書の提出を受けた2500社(前年度比85社減)が対象。内訳は土木934社、建築477社、電気455社、管401社、土木・建築233社となっている。
 22年度は、収益性や活動性、健全性、生産性をみる22の比率項目のうち10項目で過去5年間における最高値を示すとともに、とりわけ健全性に係る9項目のうち6項目で最高値をたたき出している。
 代表的な5つの比率項目をみると、売上高総利益率は0.1ポイント上昇し22.5%に。業種別では土木と電気が上昇し、電気が最も高い29.4%、土木・建築が最も低い15.9%。売上高別では「1億円以上5億円未満」「5億円以上10億円未満」が上昇し、「1億円未満」が最も高い29.0%、「30億円以上」が最も低い12.4%となった。
 売上高営業利益率は0.7ポイント下降し2.6%に。全ての業種が下降し、管が最も高い3.4%、建築が最も低い0.6%。「1億円未満」「1億円以上5億円未満」「10億円以上30億円未満」「30億円以上」が下降し、「5億円以上10億円未満」が最も高い5.4%、「1億円未満」が最も低いマイナス1.0%となった。
 総資本経常利益率は0.7ポイント下降し5.2%に。全業種が下降し、管が最も高い6.5%、建築が最も低い3.5%。「1億円未満」「1億円以上5億円未満」「10億円以上30億円未満」「30億円以上」が下降し、「5億円以上10億円未満」が最も高い8.0%、「1億円未満」が最も低い1.7%となった。
 負債回転率は0.3回上昇し5.0回に。土木、土木・建築、電気、管が上昇し、土木・建築が最も高い5.5回、管が最も低い4.4回。全ての階層が上昇し、「10億円以上30億円未満」が最も高い5.2回、「30億円以上」が最も低い3.6回となった。
 自己資本比率は2.3ポイント上昇し55.3%に。全業種が上昇し、電気が最も高い62.5%、建築が最も低い48.2%。全ての階層が上昇し、「10億円以上30億円未満」が最も高い61.8%、「1億円未満」が最も低い47.6%となった。
 このほか、売上高営業利益率、総資本経常利益率、負債回転率、自己資本比率の4指標でみる地域別平均財務比率は、前年度に比べ多くの地域で利益率の指標が低下しているとした。
 調査結果の詳細は、きょう17日から同社ホームページで公開している。

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