国費 0.4％増５６１０億／１６ヵ月予算は７２５９億／２４年度予算案 道開発事業費

　政府は２２日、２０２４年度予算案を閣議決定した。道開発事業費は国費ベースで５６０９億６２００万円。前年度当初比０.４％増、金額にして２０億９１００万円の増となった。生産空間の維持・発展による食料安全保障と観光立国の一層の強化をはじめ、ゼロカーボン北海道の実現やデジタル関連産業の集積支援、強靱な国土づくりなどに向けた各種取組を推進する。

　行政経費を合わせた道開発予算全体についても、５７２６億３３００万円で横ばい。
　事業推進の軸として「生産空間の維持・発展による食料安全保障および観光立国の一層の強化」「我が国のエネルギー供給基地も担うゼロカーボン北海道等の実現」「デジタル関連産業の集積支援」「安全・安心に住み続けられる強靱な国土づくり」「ウポポイ等を通じたアイヌ文化の復興・創造および国民理解の促進」「北方領土隣接地域振興対策」を据えた。
　事業別では、道路環境整備を含む道路が２４５２億円、都市水環境整備を含む治水が９５５億６８００万円、農業農村整備が７９５億８９００万円といずれも前年度当初と横ばいに。交付金の社会資本総合整備は１.７％増の５８１億７５００万円となっている。
　当初予算で設定したゼロ国債は、国費ベースで３６０億６８００万円。事業別にみると、治水が７７億８６００万円、治山が６０００万円、道路整備が２１１億８１００万円、道路環境整備が４８億７７００万円、農業農村整備が１５億１４００万円、水産基盤整備が６億５０００万円となっている。
　２３年度補正予算を含めた１６ヵ月予算に基づく国費ベースの予算額は、７２５９億１９００万円。国費から見込まれる事業費ベースの予算額は９０００億円規模となる。政府は「２３年度補正予算と合わせて切れ目なく取組を進める」としている。
　２４年度の道路開通予定個所をみると、全線開通は、道横断道阿寒～釧路西ＩＣ間１７キロメートル、道央圏連絡道路中樹林道路南幌町南１５線西～江別市江別太間７.３キロメートル、３８号釧路新道釧路市大楽毛～北園間４.１キロメートル、２３８号紋別防雪湧別町字川西～沼の上および紋別市小向～紋別市小向間１４.１キロメートル。部分開通は、倶知安余市道路仮称・仁木～余市ＩＣ間３.３キロメートル、２３８号浜猿防災猿払村浜鬼志別～知来別間４.３キロメートルとなっている。