１月下旬公表の見通し／杭工事の有無など明記予定／道営農業２４年度工事等概要

　道農政部は、２０２４年度農業農村整備事業工事等概要を来年１月下旬に各振興局のホームぺージで一斉公表する見通しだ。地域からの整備要望に基づく現時点での計画として、３月発注の２３年度翌債・ゼロ国債案件、２４年度当初予算案を受け４月以降に発注予定の工事および委託業務を掲載。道内工事の状況を踏まえた資機材調達の観点から杭工事の有無や建築工事の構造を示すほか、ＩＣＴ活用モデル工事の対象案件が分かるよう明記する方向で調整している。

　発注工事等の概要は、技術者の配置や建設資機材の手配などが年間の企業活動の前提として重要な要素であることを踏まえ、１３年度から公表。現段階における地域の整備要望をまとめたもので、同部では早期の情報提供に努めている。
　２４年度工事等概要については、例年どおり１月下旬の公表に向けて準備を進めているもよう。掲載内容として、施工時期ごとの整備見込み量や土質、ほ場配置状況のほか、対象工種・等級、入札方式、“概々算”の工事費などを予定している。
　今回は新たに、ラピダス社の次世代半導体工場建設や札幌市中心部の再開発といった諸工事の状況を踏まえ、杭工事の有無や建物上屋をはじめとする建築工事の構造を明記する見込み。
　本年度から受注者希望型で試行しているＩＣＴ活用モデル工事に関しては、対象件数の拡大を視野に入れており、対象案件においてはモデル工事に該当する旨を記載するとみられる。