２２９号鳥山トンネル追加／ダム再生２事業の見通しなども／２４年度道内分新規国債設定事業〈詳細〉

　政府の２０２４年度予算案に基づく新規国庫債務負担行為設定事業の詳細がまとまった。道内関係分のうち、道路事業では、２２９号鳥山トンネルの道路更新防災対策工事を追加。計画延長は７６３メートルで、完了は２６年度を予定している。河川関係では、十勝川糠平ダム再生事業に係る調査が２５年度、石狩川雨竜川ダム再生事業および付帯する工事が２８年度に完了する見通しとなっている。

　２２９号鳥山トンネルは、函館開建所管の乙部防災事業で計画しているもの。当該事業の対象となる乙部町館浦では、２１年６月に大型の岩盤崩壊が発生している。
　被災区間は現在も通行止めを余儀なくされており、地域住民らからは早期開通を望む声が寄せられている。
　抜本的な対策として函館開建は、山側の別線ルートにトンネルを新設する方針。現在、防災対策事業を進めている。
　ルート内には、仮称・鳥山トンネル７６３メートル、仮称・館浦橋約３０メートル、仮称・館浦トンネル７８１メートルを建設する。今回、盛り込まれた仮称・鳥山トンネルは新ルートの北側に位置するもので、２６年度の完了を目指す。
　このほか、河川関係の事業をみると、十勝川糠平ダム再生事業に係る調査が２５年度、石狩川雨竜川ダム再生事業および付帯する工事が２８年度に完了する見通しを記載した。
　農業関係は、美河地区三石ダム取水放流設備更新などを新たに盛り込んでいる。