雨竜川ダム再生本体工など／５号共和～余市は最大１１１億／開発局 ２４年度直轄事業計画

　開発局は、２０２４年度政府予算案に関する事業計画をまとめ、２６日付で各地方公共団体等に提示した。主な事業をみると、河川改修では、石狩川下流に最大１６５億円を投入。ダム事業のうち石狩川雨竜川ダム再生は、本体工事に着手する見込みとなっている。道路は、５号倶知安余市道路共和～余市間が最大で１１１億円となる見通し。鎮橋架け換え、天塩防災などの防災対策等は最大１０８億円程度、５号創成川通は最大３５億円程度で測量設計と物件補償を継続する予定としている。

　政府予算案における直轄の事業計画をまとめたもので、今後、変更もあり得る。計画は関係自治体等の負担額に関する参考として提示しており、予算決定前のため事業費は幅を持たせている。
　河川改修では、石狩川下流のほか、北村遊水地の整備に最大１０５億円を投入。ダム事業のうち、石狩川雨竜川ダム再生は、４１億円を投じ、本体工事のほか、工事用道路などの整備を進める見込みとなっている。
　石狩川幾春別川総合開発は、５４億円を措置し、三笠ぽんべつダム本体工事、旧橋撤去などを予定している。
　砂防では、樽前山に最大２９億円、石狩川上流に最大１９億円を投じる方針。十勝川水系は最大１２億円で、戸蔦別川４号砂防左岸および右岸堰堤の２４年度完成を目指す。
　道路は、５号倶知安余市道路共和～余市間、鎮橋架け換え、天塩防災などの防災対策等、５号創成川通のほか、道縦貫道七飯～大沼に最大７２億円程度、道横断道本別～釧路間に最大６１億円程度、２３５号厚賀静内道路に最大５６億円程度、３３７号長沼南幌道路に最大３２億円程度などとなっている。
　交通安全・電線共同溝については、札幌市関連分を含め最大１８１億円程度を措置。直轄修繕代行事業の白老橋は最大４億円で、補修工事を予定している。
　港湾では、釧路港西港区国際物流ターミナル整備に最大３７億円程度、苫小牧港東港区浜厚真地区複合一貫輸送ターミナル整備に最大２５億円程度を投入。空港は、新千歳空港に最大３５億４０００万円程度を配分し、誘導路新設、耐震対策等を計画している。