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工法比較の試行要領策定/設計段階 PCa製品等で活用/国交省 VFMコンクリート構造物
2024/04/15付 DOTSU-NET NEWS
国土交通省は、VFMによるコンクリート構造物の工法比較に関する試行要領案を策定し、各地方整備局および開発局等に通知した。設計段階におけるプレキャスト製品と現場打ちコンクリートの工法比較検討に用いるもので、中型~大型の構造物が対象。評価項目に基づき、建設地の地域性や個々の現場条件の違いなどの施工費以外の効果や価値を、価格に加えて総合的に判断する。2024年度は各地で数件程度試行し、25年度の実装を目指す。要領案は、コンクリート構造物の設計段階において、プレキャスト製品と現場打ちコンクリートの工法比較検討にValue For Money(VFM)の概念を適用し、地域性や現場特性を加味してプレキャスト製品のさらなる導入を推進することを目的に策定。設計業務の効率化、現場での省人化や働き方改革の推進、安全性向上などの効果が見込まれている。
適用範囲は、プレキャストコンクリートの施工費が現場打ちコンクリートに比べ高額となる場合であっても、建設地の地域性や個々の現場条件の違い等の施工費以外の効果や価値を、価格に加えて総合的に判断する必要のある中型~大型の構造物。比較的小型のコンクリート構造物は一般化していることから対象外としている。
要領に基づく判定は、予備設計や詳細設計等の設計段階。適用工種はプレキャスト製品として比較的採用事例の多いボックスカルバートおよびL型擁壁となっている。
中では、プレキャスト製品の導入促進に向け、設計段階で、コストに加えプレキャスト製品のメリットを適切に評価するために、評価項目(定量的評価と定性的評価)とその数値化、ならびに総合的に比較するための評価項目の重み付けについて記載。評価項目については、地域特性や現場条件等を考慮して複数設定しており、その中から抽出して運用するとしている。
比較する評価項目の構成は、コスト評価(概算工事費等)、定量的評価(数値化が可能な項目)、定性的評価(数値化できない項目)となっている。
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