めざす姿など協議／強み全面的に打ち出すものを／道 強靱化計画有識者懇

　道は２２日、札幌市内の第二水産ビルで、第２回北海道強靱化計画有識者懇談会を開催した。めざす姿と目標の設定などについて協議。めざす姿については、委員から「本道の強みを全面的に出すことが大切」などと意見が上がった。
　現行の道強靱化計画は、２０２０年３月に改定。推進期間の最終年度は２４年度となっている。昨年７月には、国おいて「国土強靱化計画」の見直しが行われるとともに、道でも道政の基本的な方向性を示す総合計画の見直しが進められている。こうした経緯を踏まえ、道は次期強靱化計画を策定するとして、有識者から幅広く意見を募るため懇談会を設置している。
　２回目となる今回は、「めざす姿」と「目標」の設定などについて協議。めざす姿では、事務局が（１）北海道の力が日本そして世界を変えていく 一人ひとりが豊かで安心して住み続けられる地域を創る（２）様々な自然災害リスクに対し安全・安心で強靱な北海道（３）安全・安心な北海道をつくり、国全体の強靱化に貢献するバックアップ機能を発揮する―の３案を提示。
　委員からは「全ての人たちが、目標を自分事として考えられることが大事」「本道のポテンシャルの高さを全面に出すような言葉が大切」などと意見が上がった。意見を踏まえ事務局は、（３）をベースに、めざす姿の設定を行う考えを伝えた。
　目標については現行計画の「大規模自然災害から道民の生命・財産と北海道の社会経済システムを守る」など三つを継承していく方針とした。
　このほか、リスクシナリオの変更案・検討、脆弱性評価の実施方法についても協議した。
　今後のスケジュールをみると、次回の開催は６月を予定。計画決定は１２月を目指す。