共に北海道の未来を創る／各界関係者 幅広い視点で議論／９期計画キックオフミーティング

　国土交通省北海道局と開発局は２４日、札幌市内のアスティ４５で「第９期北海道総合開発計画（以下、９期計画）キックオフミーティング～共に北海道の未来を創る」を開催した。本年度から始動した９期計画の実現を目指し、プレゼンテーション、基調講演、パネルディスカッションを実施。道内で活躍する各分野の関係者が参加し、北海道の未来や計画の実現に向けて幅広い視点から議論した。

　キックオフミーティングは、９期計画の実現に向けた第一歩を踏み出すために開催。会場とオンラインを合わせ約７００人が出席した。
　冒頭、開発局の柿崎恒美局長が登壇し、本年度から北海道総合開発計画の推進を主目的とした初の部署として、全道１０開建に地域連携課を設置したことを説明。開発局一丸となって計画の推進に取り組んでいく考えを示した上で「本日のキックオフミーティングが９期計画の出発に当たって、われわれそして皆さま方の新たな行動のきっかけ、気付きになれば」と期待した。
　続いて、北海道局の橋本幸局長が９期計画の概要についてプレゼンテーション。国土審議会北海道開発分科会計画部会の真弓明彦部会長は「第９期北海道総合開発計画に寄せる期待～持続的発展は地域の連携と共創から」と題して基調講演を行った。
　パネルディスカッションは、テーマ「共に北海道の未来を創る」のもと実施。コーディネーターは国土審議会北海道開発分科会計画部会の小谷あゆみ委員、パネリストは北海道観光振興機構の小金澤健司会長、北海道経済連合会の真弓明彦名誉会長、（株）セコマの丸谷智保代表取締役会長、俳優・タレントの森崎博之氏が務め、北海道の未来について活発に議論した。「北海道型地域構造の維持・発展を支えるのは人、デジタル」とし、人材育成などの取組の必要性を求める意見も。若年層の道外への流出を防ぐため「地域を愛する子どもたちを育てていくべき」との声があった。
　各開建においても、過日実施した小樽のほか、準備が整ったところから順次キックオフイベントを開催する予定となっている。