１０月以降入札で適用も／漁場整備の新船舶供用係数／最新海象データ踏まえ再整理 － 道水産林務部

　道水産林務部は、漁場整備の設計積算に用いる新たな船舶供用係数に関し、１０月１日以降に入札を行う工事から適用する方向で調整している。道内４０海域ごとに定めている供用ランクを最新の海象データ等を踏まえ再整理。実態に即した係数を設定することで適切な経費の算出につなげる。
　漁港・漁場工事では、作業船等の拘束期間に荒天日などで工事を実施しない日数を考慮するため、供用ランクに基づく係数に応じ必要経費を算出。道内においては、４０海域を対象に１～８までのランク付けが行われている。
　一般的にランクの数字の大きさは荒天日数の多さを示し、ランクが後半になるにつれて係数も引き上げられている。一方、近年の海象条件の変動によって、ランクの低い海域で荒天が続き作業可能日が減少するなど実態との乖離も見られることから、同部では海域ごとのランクの見直しに向けた作業を進めている。
　降雨・降雪・風速といった気象状況のほか、沖合での施工が多い漁場整備の特性を踏まえ、波の高さやうねりをはじめとする最新の海象データを収集。新たな供用係数は、１０月１日に予定している積算基準改正に合わせて適用する方針で、９月ごろから公告を行う案件が順次対象になるとみられる。