国費 ３２％増、２２７億円／下水道６３億円、道路５１億円／札幌市 ２５年度開発予算要望

　札幌市の２０２５年度北海道開発予算要望の概要がまとまった。全国枠分を除く社会資本整備総合交付金および防災・安全交付金の要望総額は、国費ベースで２２７億２８００万円。前年度配分比で３１.６％増となった。道路が１７９.５％増の５０億６４００万円、下水道が６１.４％増の６２億９５００万円などとなっている。

　１９日時点の集計。計数整理に当たっては、全国枠分を除く社会資本整備総合交付金、防災・安全交付金、環境衛生関係の循環型社会形成推進交付金、水道事業を対象とした水道施設整備補助金を含めて取りまとめた。国費ベースの要望総額は、前年度配分比３１.６％増の２２７億２８００万円を積み上げた。
　項目別にみると、道路は１７９.５％増の５０億６４００万円。北１５条線や環状通第３工区の無電柱化、石山・藤野通の道路新設などに着工するとともに、橋梁長寿命化修繕、交通安全施設等整備を継続する。街路は４１％増の２４億８１００万円。電線共同溝整備、ＪＲ札沼線篠路駅付近連続立体交差事業などを進める。
　河川は横ばいの３億１００万円。総合流域防災事業や伏籠川流域貯留浸透事業を継続する。下水道は６１.４％増の６２億９５００万円。下水道施設の再構築などを引き続き推進する。
　公営住宅整備は２１.３％増の３３億４９００万円。公営住宅の建て替えや光星団地の改善事業を継続するとともに、公営住宅の外部改修・エレベーター更新事業を進める。都市公園には、２０％増の１５億円を措置。新たに百合が原公園のパークＰＦＩ事業に着手するほか、都市公園ストック再編などを推し進める。
　環境衛生には３０.２％減の３２億８０００万円を充当。駒岡清掃工場や白石破砕工場の更新事業を進める。水道は８８.７％減の５億６４００万円を計上。豊平川水道水源水質保全の工事が２４年度に完了するため、大幅な減少率を示している。
　このほか、土地区画整理は１億４５００万円を充て、篠路駅東口土地区画整理事業を推し進める。バリアフリー環境整備促進には１億４６００万円を措置し、公共施設バリアフリー化の促進事業等を推進する。交通調査は９５.５％増の４３００万円を計上。道央都市圏パーソントリップ調査を実施する。