大幅な省力化の取組など／工事３０件、業務２５件紹介／ｉ―Ｃｏｎ奨励賞事例集を作成 － 開発局

　開発局は、ｉ―Ｃｏｎ奨励賞２０２４の取組事例集を作成した。生産性の向上等に優れた取組を通じ、見事受賞を果たした工事３０件、業務２５件の事例を豊富な写真と共に詳細に紹介。具体的には、最新技術の先進的な導入による作業の大幅な省力化・効率化、安全性確保、広く普及が見込まれる事例などを掲載している。
　事例集は、インフラＤＸ・ｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎの導入に向けてチャレンジする地域の企業や地方公共団体の参考になることを期待して作成。工事編、業務編に区分した上で「生産性に資する有効性が認められる取組」「技術の向上や新たな取組に努め、先進性が認められる取組」「他の模範として波及性が認められる取組」「困難な条件を克服して、生産性向上に資したと認められる取組」「特に顕著な効果が認められた取組」の項目別の推薦理由を示している。
　連続受賞を果たした企業のうち、（株）玉川組（恵庭）が施工した「３６号北広島市大曲道路維持除雪ほか一連」（札幌開建発注）では、無料ＧＩＳサービスアプリケーションを活用し、各種道路情報の「閲覧手順の簡素化」「見える化」「データの携帯化」の常用化を図った。定期巡回時の現場でのデータをクラウドへ直接保存し、内業作業の分業化等によって負担軽減を図ったことも評価されている。
　赤川建設興業（株）（旭川）が施工した「石狩川改修美瑛川雨紛地区河道掘削ほか」（旭川開建発注）では、起工測量から出来形ヒートマップまでの全ての作業を内製化。日々の進捗管理をクラウド上で行うことにより、点在する工事個所の進捗管理を共有することで、工程のフォローアップが早期に行われ作業の効率化を図ったことなどが高い評価を受けた。
　（株）北開水工コンサルタント（帯広）が履行した「石狩川上流石狩川流量観測」（旭川開建発注）は、現地での流量観測作業においてタブレット端末を使用した電子手帳を活用することで、作業の効率化や生産性向上を図った。
　取組事例集は、同局ホームページで公開。ｉ―Ｃｏｎ奨励賞のページからアクセスできる。