ガイダンスシステム 函館でも試行／除雪車ワンマン化は９建管で／道建設部 除雪省力化の取組

　道建設部は本年度も引き続き、除雪業務の省力化に向けた取組を推進する。作業円滑化や安全性向上を図るガイダンスシステムは、函館を加えた７建管に試行エリアを拡大。除雪車のワンマン化に関しては、マルチカメラシステムを９台追加して２７台体制とし、函館を除く９建管で試行する方針だ。
　近年の異常気象に伴い、全道的に暴風雪被害が多発する中、冬期間における道路交通の安全確保は大きな課題に。一方、除雪業務に従事するオペレーターおよび作業員の高齢化が進み、担い手が不足していることから、道建設部は先端技術を活用した業務省力化に力を注いでいる。
　受注者を対象としたアンケート調査を毎年行い、結果を踏まえて課題と改善点を抽出。熟練オペレーターの暗黙知を記録・表示するガイダンスシステムに関しては、作業円滑化や安全性向上に一定の成果が表れていることから、本年度は現行の札幌、小樽、旭川、稚内、網走、釧路に函館を加えた７建管に試行エリアを拡大する。
　除雪車のワンマン化に関しては、マルチカメラシステムを９台追加して２７台体制とし、函館を除く９建管で試行する。スマートフォンで位置情報をインターネット上に送信し、走行ルートや時間などを記録する「日報の自動化」についても、引き続き試行を進める方針。業務省力化に向けて取組を強化する。