アス合材、生コンなど増／振興局管内別 後志で全て増加／２４年度道内資材需要見通し

　建設資材対策北海道地方連絡会（事務局・開発局）は、２０２４年度主要資材需要見通しをまとめた。アスファルト合材、生コン、鉄筋、鋼矢板の４品目は前年度の需要量を上回る見込み。振興局管内別にみると、後志では北海道新幹線関連工事などを要因に全ての資材の需要が増加している。
　開発局、道、札幌市、道防衛局、道森林管理局、鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局、東日本高速道路（株）北海道支社の発注工事を対象に集計した。
　対象品目は、アスファルト合材、生コン、砕石等、鉄筋、鋼矢板の５品目。札幌市以外の市町村、民間工事は対象外としている。
　主要資材の需要量をみると、アスファルト合材は４.８％増の７８万６１４９トン、生コンは１１.５％増の１３７万２８６８立方メートル、砕石等は１２.２％減の２０２万９７７５立方メートル、鉄筋は５３.４％増の１０万４４６９トン、鋼矢板は２６.９％増の６万４７８３トンとなる見通しとなっている。
　アスファルト合材の年間推移は、７、９月以外は前年度とほぼ同じとなる見込み。地域別では、後志、日高、根室で大幅増となっている。
　生コンは、前年度とほぼ同じ推移に。地域別では、後志、渡島で増加となっており、他の地域は前年度並みを見込む。
　砕石等の年間推移は、７月から１月にかけてやや減少。地域別は石狩、日高、檜山で増、上川、オホーツク、十勝、釧路で大幅減、他の地域は前年度並みとなっている。
　鉄筋については、全体量が前年度比約１.５倍と大幅増に。９月をピークに年間を通して高い需要が見込まれている。地域別では、後志、渡島で大幅増、オホーツクで大幅減、他の地域は前年度並みとした。
　鋼矢板は、全体量が約１.３倍増で、増減はあるものの、年内は高い水準で推移。地域別では、日高、渡島、オホーツク、十勝で大幅増、空知、石狩、胆振、根室で大幅減、他の地域は前年度並みとなっている。