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早ければ今冬に明示/工法ごとに幅持たせる案も/有識者会議 道新幹線札幌開業時期

2024/08/21付 DOTSU-NET NEWS
 北海道新幹線新函館北斗~札幌間の新たな開業時期は、早ければ今冬に示される見通しだ。鉄道・運輸機構が2030年度末の開業を断念したことを受け、北海道新幹線新函館北斗・札幌間の整備に関する有識者会議は、急ぎで工期短縮策や開業時期の示し方を検討。議論は大詰めを迎えており、間もなく一定の方向性が固まるものとみられる。関係者によると、工法ごとに「何年から何年」と幅を持たせて開業時期を示す案などが上がっているもようで、今後の動向が注目される。

 北海道新幹線札幌延伸を巡ってはことし5月、建設主体の鉄道・運輸機構が、トンネル工事の遅れなどを理由に数年単位での工期延長を表明。当初予定していた30年度末の完成は困難な状況とし、開業時期に関しても再考することを発表した。
 決定を受け、関係機関・団体は、新たな開業時期を明確に示すよう鉄道・運輸機構に要請。国土交通省主催の有識者会議では、工期短縮策や開業時期の示し方などの検討を急ピッチで進めてきた。
 本道においても、ことし7月に北海道新幹線札幌延伸推進会議の初会合が開かれ、関係機関・団体のトップが出席。鈴木直道知事は「国、鉄道・運輸機構、地元関係者、道民がしっかりと認識を共有しながら一丸となって早期開業を訴えていくことが何よりも重要」と強調した。
 斉藤鉄夫国交大臣は、工程遅延の要因でもある羊蹄トンネルの岩塊撤去の状況や、渡島トンネルの長尺ボーリングの調査結果などをもとに「有識者会議の議論を速やかに進めていく」との意向を示すとともに、開業時期の見通しの示し方も含め、可能な限り早期に方針を固めるため「議論を深めていく」とした。
 関係者によると、有識者会議では、工法ごとに「何年から何年」と幅を持たせて開業時期を示す案などが浮上しているもよう。
 札幌中心部の再開発事業などへの影響を最小限にとどめるためにも、早ければ今冬に見通しを示すものとみられ、目が離せない状況が続く。

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