トップページ > DOTSU-NET NEWS一覧 > DOTSU-NET NEWS詳細

本年度から検討着手/施工業者などにも意見聴取/情報化施工データを営農現場へ - 道農政部

2024/08/27付 DOTSU-NET NEWS
 道農政部は本年度から、情報化施工で得られたデータを営農現場に展開するための検討に乗り出す。現状、情報化施工を普及促進する上で課題となっている農家負担増のデメリットをプラスに転換するため、施工データを副次的にスマート農業の観点から活用できないか模索していく。今月上旬には農機メーカーを交えた意見交換会を開催し、スマート農業の状況について理解を深めるとともに、技術普及部門とのさらなる連携の必要性を確認。今後は、施工業者やコンサル、振興局の普及センターにも意見聴取を行う予定で、座標データをはじめ実用に供するデータの種類等の検証などに役立てる方針だ。

 農業者の減少や高齢化といった農業・農村を取り巻く情勢の変化に対応するため、国はことし6月に改正食料・農業・農村基本法を施行し、農業の先端的な技術等を活用した生産性の向上に取り組む旨を明文化。これに続くように、スマート農業技術の活用に係る支援制度を打ち出すなど、営農部門におけるICTのさらなる活用促進に向けた体制整備が急ピッチで進められている。
 一方、生産力・競争力の強化に不可欠な農業農村整備を担う建設業界においても人手不足が深刻化。道農政部では、2026年度からの本格運用を見据え情報化施工に取り組んでおり、経費の掛増分を設計変更する受注者希望型で試行工事を実施している。
 現在は、取組の普及促進を図る上でICT建設機械の導入といったコスト増に対する農業者の理解が必要な段階。情報化施工による副次的なメリットとして、施工データのスマート農業への展開について、本年度から技術普及部門と連携しながら模索していく。
 今月開催したスマート農業・情報化施工に関する意見交換会では、(株)クボタの担当者を招き農業機械分野から見たスマート農業の実態を共有。情報化施工で得られるデータの有用性については「収量や品質にどの程度の影響が及ぶのか研究結果などがあれば」との声が上がった。
 次回以降の会合では施工業者やコンサル、普及センターを参集対象とするほか、各振興局が開催する工事説明会等の機会を通じて農家の意向も把握したい考え。実用に供するデータの洗い出しを行い「情報化施工」「営農」「調査設計」といった基盤整備工事データの循環サイクルの構築を目指す。

その他のDOTSU-NET NEWS 一覧

入札公告 秋から本格化/道防衛局18件、開発局3件/主要発注機関WTO対象工事 - 本紙調査

2024-08-26付 DOTSU-NET NEWS

 道内主要発注機関における本年度WTO対象工事の入札公告が、9月から10月にかけて本格化する見通しだ。本紙調査によるもの。最多は自衛隊施設の強靱化事業を進める道防衛局で、現時点で18件が未公告。9月は建築を中心に11件、10月は7件の公告が...

工事 丸竹竹田組が6.9億円/委託 ドーコン1億円で首位/道建築局 23年度業者別受注実績

2024-08-26付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は、建築局発注工事・委託業務の2023年度業者別受注実績をまとめた。上位業者をみると、工事の首位は(株)丸竹竹田組(札幌)で6億9181万円を受注。2位は(株)中山組(札幌)で6億8954万円、3位は(株)ゴウダ(登別)で6億73...

効果的な組合せ試行へ/複数年契約は実態把握し改善/維持管理の入契方式で議論 - 発注者責任懇維持管理部会

2024-08-23付 DOTSU-NET NEWS

 国土交通省は22日、東京都内で発注者責任を果たすための今後の建設生産・管理システムのあり方に関する懇談会維持管理部会を開催した。維持管理における現行の入札契約方式を整理した上で、選定フロー案を作成。地域や現場の課題を踏まえた方式を選択し、...

25年度 12路線、4キロメートル要望/建管別 最多は小樽の5路線/道建設部 無電柱化整備

2024-08-23付 DOTSU-NET NEWS

 道建設部は2025年度、延長約4キロメートルの無電柱化整備を要望している。第8期北海道無電柱化推進計画に基づくもので、対象は12路線。建管別の内訳をみると、小樽が倶知安ニセコ線(倶知安町)など5路線と最も多く、網走が3路線、函館、室蘭、留...

全道市町村に呼びかけ/“質の向上”に重点置く取組を/道建設部 月単位の週休2日導入

2024-08-22付 DOTSU-NET NEWS

 建設現場における働き方改革の推進が求められる中、道建設部は全道市町村に向けて、月単位の週休2日の導入を呼びかけていく方針だ。今月8日の釧路・根室を皮切りに、各地域で開催する北海道ブロック発注者協議会の地方部会などを通じ、週休2日の&ldq...

首位は宮坂建設 86億円/本紙集計 受注総額2081億/開発局 6月末工事業者別受注実績

2024-08-22付 DOTSU-NET NEWS

 開発局の2024年度6月末工事業者別受注実績が、本紙集計でまとまった。首位は、札幌、函館、旭川、室蘭、釧路、帯広の6開建から計25件、85億7604万円を受注した宮坂建設工業(株)(帯広)。2位以下は、11件、43億539万円の岩田地崎建...

早ければ今冬に明示/工法ごとに幅持たせる案も/有識者会議 道新幹線札幌開業時期

2024-08-21付 DOTSU-NET NEWS

 北海道新幹線新函館北斗~札幌間の新たな開業時期は、早ければ今冬に示される見通しだ。鉄道・運輸機構が2030年度末の開業を断念したことを受け、北海道新幹線新函館北斗・札幌間の整備に関する有識者会議は、急ぎで工期短縮策や開業時期の示し方を検討...

工事発注 建築4件、土木3件/駅舎躯体は来年5月ごろ契約/BP隣接の千歳線新駅 - JR北

2024-08-21付 DOTSU-NET NEWS

 JR北海道が北広島市内の北海道ボールパークFビレッジ隣接地に設置する、千歳線新駅の工事発注予定が判明した。現段階で建築4件、土木3件の計7件の発注を計画。初弾工事は公告済みで、メインとなる「駅舎躯体ほか」は来年5月ごろの契約を見込んでいる...