“命のみち”へ予算確保を／ミッシングリンク解消など決議／道路３団体が東京大会で要望

　北海道高速道路建設促進期成会（会長・鈴木直道知事）、北海道道路利用者会議（会長・丸岩浩二道議会建設常任委員長）、北海道道路整備促進協会（会長・硲一寿興部町長）の道路３団体は１９日、東京都内で北海道「命のみち」づくりを求める東京大会を開催した。高速道路ネットワークの整備促進に向け、２０２５年度予算の確保を要望。広域分散型の地域構造を有する本道において、都市間を結ぶ道路の整備がいかに重要かを道内外に強く訴えた。
　鈴木知事は、道内における都市間の移動距離が全国平均の３倍程度に上る一方で、高規格幹線道路の整備は大幅に遅れている状況に触れ「社会経済活動に影響を及ぼしている」と強調。高規格幹線道路は、観光や物流、救急搬送、災害時の緊急輸送を担う重要なインフラとし「道路関係予算の確保を全力で訴えていく」と宣言した。
　続いて、文字一志倶知安町長、小松茂釧路町長、北海道の地域とみちをつなぐネットワーク連携会議の田中夕貴会長らが意見発表。それぞれの立場から関連事業の重要性を示し、整備促進に向けて関係者間の連携強化を求めた。
　決議では、道商連の岩田圭剛会頭が防災・減災、国土強靱化のための５か年加速化対策の推進や、高規格幹線道路のミッシングリンクの解消、直轄国道とのダブルネットワーク化などを求めた。最後に、硲町長の発声でシュプレヒコールを行い、機運の醸成を図った。