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立会など時間削減 受注者9割効果実感/全工事適用可能な環境求める声/道建設部 23年度遠隔臨場アンケート

2024/11/21付 DOTSU-NET NEWS
 道建設部は工事現場の遠隔臨場に関し、2023年度のアンケート調査結果をまとめた。受注者34人を対象とした「段階確認・材料確認・立会に伴う待ち時間が削減されたか」の問いでは「削減した」との回答が94%に。発注者22人を対象とした「移動時間の削減効果」の問いでは「効果があった」との回答が96%に上り、いずれも取組の効果がうかがえる結果が示された。

 改正品確法では、受発注者間の責務として、工事実施や工事監督業務の効率化を目指し、ICT技術を活用する旨を明記。新型コロナウイルス感染症予防対策ガイドラインにおいては、工事現場の「三つの密」への対策を強化する観点から、打ち合わせなどにICT技術を活用することを有効策の一つとして記している。
 こうした状況を踏まえ、道建設部は、工事現場で「段階確認」「材料確認」「立会」を要する作業にICT技術を活用した遠隔臨場を適用。20年6月に要領を策定し、20年度に22件、21年度に84件の工事で試行した。いずれも効果を確認したことから、22年度以降は本実施へと移行している。
 取組を通じた効果の検証と課題の抽出を目的として、年度ごとに受発注者を対象としたアンケート調査を実施。23年度は、受注者34人、発注者22人が回答した。受注者の回答をみると「段階確認・材料確認・立会に伴う待ち時間が削減されたか」の問いには「削減した」が94%に。「遠隔臨場の実施意向」では「次回も活用したい」が94%に上った。
 発注者の回答を追うと「移動時間の削減効果」の問いでは「効果があった」が96%。「遠隔臨場の実施意向」は「次回も活用したい」が86%、「現場立会の必要性」は「必要があった」が91%だった。「効率的な立会ができたか」には、100%が「できた」と回答している。
 利用者の年代についても調査。受注者は、40代が41%と最多で、以下、50代が29%、60代以上が21%、30代が9%に。発注者は、20代が41%と最多で、50代が23%、30代が18%、40代が14%、60代以上が4%と続いている。
 利用者からは「全ての工事において、遠隔臨場が行える環境をつくった方が良い」「段階確認・立会に遠隔臨場を適用した上で、2~3割を現場臨場にすると、受発注者間のコミュニケーションを図りながらも効率化を追求できる」などの声が聞かれた。

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