協議会 稚内など４港／計画作成済みは苫小牧、室蘭／ＣＮＰの協議会、計画設置・作成状況 － 国交省

　国土交通省は、カーボンニュートラルポート（ＣＮＰ）の形成に向けた港湾脱炭素化推進協議会および港湾脱炭素化推進計画の設置・作成状況をまとめた。ことし９月１０日時点で整理したもの。本道の状況をみると、港湾脱炭素化推進協議会は、稚内港、石狩湾新港、苫小牧港、室蘭港で設置済み。港湾脱炭素化推進計画は、苫小牧港、室蘭港で作成を終えている。
　国交省は、わが国の産業、港湾の競争力強化、脱炭素社会の実現に貢献するため、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化や水素等の受け入れ環境の整備等を図るカーボンニュートラルポート（ＣＮＰ）の形成を推進している。
　こうした中、２２年１２月、港湾における脱炭素化の推進等を図る改正港湾法が施行に。港湾管理者が多岐にわたる関係者と連携のもと、港湾脱炭素化推進協議会での検討を踏まえ、港湾脱炭素化推進計画を作成し、同計画に基づいて各関係者がそれぞれの取組を進めることとなっている。
　港湾脱炭素化推進協議会については、全国７６港湾で設置済み。任意の協議会等を含めると８９港湾となっている。
　一方、港湾脱炭素化推進計画は、全国２８港湾で作成。苫小牧港では、将来像実現のための取組方針として、港湾オペレーションの脱炭素化、低・脱炭素燃料バンカリング機能、港湾施設におけるブルーカーボン生態系の創出などを列挙している。
　室蘭港においては、明治期から石炭・石油等のエネルギーや鉄鋼業の原燃料・製品の輸送を支えてきた歴史を継承するとともに、高い静穏性や維持浚渫が不要な広く深い水域を有するポテンシャルを生かした取組を展開。「新たに洋上風力や水素関連産業の集積を通じて、地域経済の活性化とわが国のカーボンニュートラルの達成に貢献していく」としている。