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舗装工地盤改良 発注者指定拡大へ/遠隔施工も活用拡大目指す/国交省 ICT原則化で段階措置

2025/06/30付 DOTSU-NET NEWS
 国土交通省は27日、東京都内で第21回ICT導入協議会を開催した。産学官関係者が参画し、ICT施工および遠隔施工の普及拡大に向けたロードマップの妥当性を議論。ICT舗装工およびICT地盤改良工の原則化に向けた段階措置として、26年度から発注者指定型の適用基準を拡大していく案を共有した。遠隔施工に関しては、通信設備の利用環境や活用効果の調査を経て、26年度に要領などを整備。27年度の活用拡大を目指す意向を確認した。

 はじめに事務局が、ICT施工に関する状況を報告。24年度における直轄土木工事の施工実施率は、入札を公告した件数の89%で実施しており、前年度を2%上回っていることを説明した。都道府県および政令市においては、ICT土工の対象工事とともに、実施件数が増加している状況を明らかにした。
 つぎに、施工のオートメーション化に係るロードマップ案を提示。本年度から土工・河川浚渫工の発注者指定型を原則化したICT施工に関しては、26年度から施工者希望型を順次縮小し、27年度には発注者指定型の対象工種を拡大していく意向を示した。
 ICT施工StageⅡを巡っては、本年度中に本要領を策定することを確認。26年度に施工者希望型、27年度に発注者指定型での取組に着手する案を示した。
 遠隔施工では、実工事での活用事例の蓄積に力を注ぐ。通信設備の利用環境や活用効果の調査を経て26年度に要領などを整備し、27年度の活用拡大を目指す。新たな施工技術(チルトローテータ)については、試行工事による活用効果などを調査。省人化建設機械認定による普及促進を図っていく。
 ICT舗装工の原則化に向けては、段階措置として26年度から発注者指定型の拡大を検討。発注者指定型の適用基準として設けている予定価格3億円以上、施工面積1万平方メートル以上の現状の対象枠を広げていくことを提案した。現在は施工者希望型に限って実施しているICT地盤改良工に関しても、26年度から発注者指定型を導入し、原則化に向けて取組を強化していく案を示した。
 ICT施工の工種拡大に向けては本年度、ICT法面工(植生基材吹付工)において、吹付厚さへの適用拡大を図るための検討に着手。オペレーターが、タブレット上のヒートマップによって吹付厚さを確認しながら施工・施工管理を行うことで、省力化および作業安全化につながるとの効果を共有した。

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2025-06-26付 DOTSU-NET NEWS

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