全体実施率は８２％／経験企業数 １０社増２５１社に／開発局の９月末ＩＣＴ活用工事

　開発局は、ＩＣＴ活用工事の２０２５年度９月末実施状況をまとめた。全体では対象工事の８２％に当たる３６９件で実施。工種別の実施率をみると、舗装工、法面工などが大幅に上昇している。ＩＣＴ活用経験企業数は１０社増の２５１社に上っており、各種の取組が功を奏しＢランク企業による実施が着実に増えている状況だ。

　開発局は、建設現場の生産性向上に資するｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎを積極的に推進。取組を通じ、地域を支える建設業の健全な発展を後押ししている。
　２５年度９月末におけるＩＣＴ活用工事の状況をみると、対象工事４５１件のうち８２％に当たる３６９件で実施した。年度途中の集計ではあるものの、前年度最終実績と比較すると、実施率は３ポイント下降している。
　工種別にみると、ＩＣＴ土工は対象工事の９５％に当たる２２９件で実施。法面工は１１ポイント上昇し１００％、舗装工は１０ポイント上昇し９３％、港湾浚渫工は８ポイント上昇し８３％などとなった。
　ＩＣＴ活用経験企業数は１０社増の２５１社に。増加は全てＢランク企業で、アドバイザー制度の創設や各種講習会の開催などが功を奏したものとみられる。
　工種別実施件数はつぎのとおり（カッコ内％は実施率）。
▼全体＝３６９件（８２％）
▽ＩＣＴ土工＝２２９件（９５％）
▽ＩＣＴ舗装＝２８件（９３％）
▽ＩＣＴ港湾浚渫＝１０件（８３％）
▽ＩＣＴ河川浚渫＝ゼロ
▽ＩＣＴ地盤改良＝１２件（９２％）
▽ＩＣＴ法面＝４件（１００％）
▽ＩＣＴ舗装修繕＝４４件（４８％）
▽ＩＣＴブロック据付・港湾＝６件（７５％）
▽ＩＣＴ基礎・港湾＝７件（７８％）
▽ＩＣＴ本体・港湾＝４件（１００％）
▽ＩＣＴ海上地盤改良＝７件（８８％）
▽ＩＣＴ構造物＝１８件（６２％）
▽ＩＣＴ小規模土工＝ゼロ