事業費は２８４８億円／直轄９５０億円、補助１８９７億円／道開発事業費２５年度現年補正

　道開発事業費の２０２５年度補正予算案に基づく、事業費ベースの予算額がまとまった。現年補正の追加総額は２８４８億９００万円。直轄は９５０億４３００万円、補助は１８９７億６６００万円で、前年度と比較すると補助が大幅な伸びを示している。補正予算で設定したゼロ国債をみると、直轄が２５６億９０００万円、補助が５９億７００万円となっている。補正予算対象工事を盛り込んだ直轄関係の発注見通しは、１７日を会期末とする臨時国会での予算成立後に公表となる。

　新たな経済対策の裏付けとなる２５年度補正予算案は８日に国会に上程。現年補正の追加総額は事業費ベースで２８４８億９００万円に上り、前年度補正予算額を２６５億２３００万円上回った。
　直轄は９５０億４３００万円で、４９億２２００万円の増に。道路環境整備を含む道路が最多の３５３億５２００万円、農業農村整備が２７１億５５００万円、都市水環境整備を含む治水が１９８億８４００万円などとなった。
　補助は１８９７億６６００万円で、２１６億１００万円増加。農業農村整備に５４２億３７００万円、廃棄物処理に３３８億７９００万円、防災・安全交付金に２４３億８３００万円、治水に２１５億２９００万円、道路環境整備を含む道路に１１４億２８００万円などを積み上げた。
　国費ベースの現年分をみると、直轄は９５０億１６００万円、補助は９３５億８５００万円を計上した。
　一方で、財務省が公表した予算書に基づく補正予算で設定した本道関係分のゼロ国債等のうち、直轄分をみると、道横断道黒松内北見線陸別道路その１１など１０ヵ所の地域連携推進工事に５５億円を措置。室蘭港など１５港の改修には５３億９７００万円計上している。
　今回の補正予算対象工事を盛り込んだ直轄関係の発注見通しは、臨時国会での審議を経て予算成立後に公表。入札公告についても、同時期に開始するものとみられている。