室蘭 災復含め３９.２億円／本紙集計 ４建管が前年同期上回る／２０２０年度ゼロ国・翌債等建管別発注額

　ゼロ国債や翌債など、ことし１～３月における建管別工事発注額が、本紙集計でまとまった。一般歳出を除く補正予算関連工事を年割額を考慮しない発注ベースで集計。１０建管の合計は４８４件、１９３億７７００万円。前年同期と比べ、件数で２７件、発注額で６１億１９００万円減少した。発注額は、室蘭が最多の３９億１９００万円で、小樽が２２億２６００万円、函館が２２億２４００万円などと続いている。

　各建管がことし１～３月に発注した工事のうち、ゼロ国債、ゼロ道債、補助ゼロ道債、翌債、災害復旧Ｂを対象に集計。一般歳出と長期国債は除いている。
　全建管の発注合計額は、前年同期と比較して６１億１９００万円減の１９３億７７００万円。件数は４８４件で、２７件減少した。
　予算区分別では、ゼロ国債・ゼロ道債・補助ゼロ道債が３１７件で４８億７８００万円、翌債が１５３件で１２４億７３００万円、災害復旧Ｂが１４件で２０億２６００万円。前年同期と比べ、ゼロ国債・ゼロ道債・補助ゼロ道債は件数、発注額とも減少した。翌債は、件数が増加したものの、発注額は減少した。災害復旧Ｂのみ件数、発注額とも増加している。
　建管別にみると、件数で前年同期を上回ったのは、小樽、室蘭、旭川、稚内の４建管。発注額が増加したのは、旭川、留萌、稚内、帯広の４建管となった。
　発注額が最も多かったのは、室蘭で３９億１９００万円。北海道胆振東部地震からの災害復旧工事が全体を押し上げる格好となっている。