設置７０周年で特設ページ／三笠ぽんべつダムでECI導入視野／開発局・倉内局長が記者会見

　開発局の倉内公嘉局長は１４日、記者会見を開いた。三笠ぽんべつダムに関し、新たな技術提案や新技術によるコスト縮減などが見込まれることから、ＥＣＩ（技術提案・交渉方式）の導入も視野に入れていることを説明した。開発局が設置からことしで７０周年を迎えることから、ホームページに特設ページを開設することや、ＮＰＯ法人ほっかいどう学推進フォーラムとの連携によるシンポジウムを行うとした。「関係機関や地域としっかりと連携しながら、引き続き命と暮らしを守る取組を進めていきたい」と決意を示した。
　開発局は、１９５１年７月１日に設置され、ことしで７０周年を迎える。ホームページには、「北海道総合開発のあゆみを、より多くの国民、道民の皆様に分かりやすく伝え、理解を深めてほしい」ことから、７０年史や、５０ほどのエピソードを掲載する予定。開設は、設置された日にちなみ７月１日を予定していることを説明した。北海道開発のあゆみ（冊子版）を電子書籍化したものも掲載し、学校教育や市民講座等で活用することに期待を示した。
　さらに、「より多くの皆様に地域づくりへの関心を深めてほしい」との思いから、ＮＰＯ法人ほっかいどう学推進フォーラムと連携し、北海道発展の歴史やインフラのあゆみなどに関するシンポジウムをことし秋ごろにも実施することを明らかにした。
　関連して、「北海道のここがすごい！動画コンテスト」も計画。本道の魅力やそれを支える“インフラのちから”を伝える動画を募集する。「積雪地でもあることから冬の景色も重要」との観点から、募集期間を６月から２２年１月までとし、入選作品に対する表彰式は３月を予定していることも説明した。
　幾春別川総合開発事業にも言及。コスト縮減などに関する検討に取り組む観点から、三笠ぽんべつダムの整備に関しては、開発局初となるＥＣＩ（技術提案・交渉方式）の導入も視野に入れていることを説明した。