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建設業 影響は最少に/売上減少 他産業を大きく下回る/経営者新型コロナ影響調査結果 - 道

2021/06/15付 DOTSU-NET NEWS
 道は、企業経営者を対象とした新型コロナウイルス感染症に関する影響調査の結果概要(4~6月期、中間集計)をまとめた。売上・利益等への影響をみると、全体では61.4%の企業が「減少した」と回答したが、建設業は最も低い41.4%という結果に。売上の平年同期比減少率に関しても、建設業は全体平均のマイナス20.3%を大幅に下回るマイナス11.2%にとどまっている。新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言も発令される中、建設業は他産業に比べ最も影響が少ないことが明らかになった。

 道では、四半期ごとに実施している企業経営者意識調査と併せて、2020年度から新型コロナウイルス感染症に関する影響も調査。対象は建設業125社を含む道内企業900社としている。
 今回は、9日までの回答をもとに中間集計を実施。全体の38%に当たる342社からの回答を取りまとめ、14日の道議会経済委員会に報告した。
 4~6月期の売上・利益等への影響をみると、全体では「大きく減少した」が28.1%、「多少減少した」が33.3%と、合わせて61.4%の企業が「減少した」と回答。前回の1~3月期調査と比較して「減少した」の割合は、0.3ポイント増加した。
 「大きく減少した」と回答した業種は、サービス業の44.5%が最大で、運輸業が33.3%、卸売・小売業が28.3%などと続く。建設業については、最も低い6.9%。「多少減少した」を含めた集計でも、建設業が最も低く41.4%にとどまった。
 4~6月期における売上の平年同期比減少率の全体平均はマイナス20.3%。業種別にみると、サービス業がマイナス33.8%、運輸業がマイナス18.3%などとなった。建設業については、前回調査と比較するとわずかに悪化したものの、全体平均を大きく下回るマイナス11.2%だった。
 来期(7~9月期)は、サービス業を中心に全体で1.2ポイント改善され、マイナス19.1%となる見通し。ただ、建設業は1.9ポイント悪化しマイナス13.1%と、わずかに悪化する見込みとなっている。
 このほか、「休暇の取得推進」「時差出勤」「テレワーク」など接触機会の低減に取り組んでいる企業の割合は全体で67.5%。建設業は、平均を3.2ポイント上回る70.7%だった。

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