創成川通の整備促進／南北線さっぽろ駅改良支援も／２２年度国家予算等要望案 －札幌市

　札幌市は、２０２２年度国家予算等に対する重点要望案をまとめ、１４日の市議会大都市税財政制度・災害対策調査特別委員会に報告した。都心部における交通結節機能強化に向けた国道５号創成川通整備や札幌駅交通ターミナルの事業計画策定に向けた調査促進、都市再開発事業や地下鉄南北線さっぽろ駅改良事業への支援などを求める。

　要望事項は、新型コロナウイルス感染症対策に関する要望から５項目、産業・活力分野から４項目、暮らし・コミュニティ分野から５項目、低炭素社会・エネルギー転換分野から１項目の計１５項目となっている。
　関係分をみると、北海道新幹線（新函館北斗～札幌間）の早期完成、札幌都心部における交通結節機能の強化、国際競争力の強化に向けた都市の魅力向上、冬季オリンピック・パラリンピックの招致、国土強靱化に向けたまちづくり、脱炭素化に向けた取組の推進等を盛り込んでいる。
　交通結節機能の強化では、道路交通の円滑化や老朽化対策に向けた予算確保を要望。また、本年度事業着手した国道５号創成川通の整備促進や、周辺の街区再開発と一体となる札幌駅交通ターミナルの事業計画策定に向けた調査の促進を求める。
　都市の魅力向上では、市街地再開発や、都心部の広域交通を担う路面電車施設整備、地下鉄南北線さっぽろ駅改良事業への支援を要望。冬季オリンピック・パラリンピック招致関連では、総合型ハイパフォーマンススポーツセンターを札幌に建設することを求める。
　このほか、国土強靱化に向けたまちづくりでは学校施設整備に向けた財源確保や下水道施設の老朽化対策にかかる国費支援、除排雪経費の地方交付税措置拡充を要望。脱炭素化に向けた取組の推進では、今後立て続けの更新が見込まれる清掃工場建替にかかる適切な予算措置を求める。