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河川整備計画見直しへ/気温2度上昇想定し治水対策/道内全1級水系で - 開発局

 開発局は、気候変動を踏まえた治水対策とすべく、道内全1級水系における河川整備計画を見直す方向で検討を進めている。本道は、全国と比較し、気候変動による降雨量が最も増大するリスクが高く、早急な対応が求められていることから、準備の整った水系から順次着手していく見通し。概ね30年先を見据え、気温2度の上昇シナリオに基づく、治水対策を議論するとみられる。

 開発局が2016年度に設置した「平成28年8月北海道大雨激甚災害を踏まえた水防災対策検討委員会」は、気候変動の影響が特に大きいと予測される本道が、気候変動による将来の影響を科学的に予測し、具体的なリスク評価をもとに、先導的に治水対策を講じるよう提言。提言を受け、17年度に北海道地方における気候変動予測(水分野)技術検討委員会を設置し、気候予測アンサンブルデータを取りまとめた。
 19年度には、北海道地方における気候変動を踏まえた治水対策技術検討会を設置し、中間とりまとめを作成。科学的信頼性を有する気候予測アンサンブルデータを用い、気候変動の影響を踏まえた詳細なリスク評価に基づく、ハード・ソフト等の一体的な適応策を検討することを明記した。
 国土交通省においても気候変動を踏まえた治水計画のあり方を提言し、パリ協定の目標と整合する気温2度上昇シナリオを描いたRCP2・6を前提に治水計画の目標流量に反映するよう明記。気温2度上昇を想定した将来の降雨量の変化倍率については、全国平均の1.1倍に対し、北海道が最も高い1.15倍となることを示した。
 開発局は、これまで蓄積した気候変動予測データと気候変動による影響が最も大きい本道の状況を踏まえ、道内全1級水系における河川整備計画を見直す方向で調整。すでに、常呂川水系で着手しており、今週末にも常呂川水系河川整備計画の変更原案を示す見通し。
 他の水系についても、今後、準備の整ったところから、着手することが見込まれている。治水対策の検討に当たっては、気温2度上昇シナリオに基づく、降雨量の増大に対する各種治水対策の整備水準などを議論する見通し。
(DOTSU-NET NEWS 2021/07/13付)