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利点は効率化、成績加点/評価や助成制度拡大求める声も/ICT活用工事アンケート - 道建設部

2021/08/24付 DOTSU-NET NEWS
 道建設部は、2020年度に完成したICT活用モデル工事のアンケート調査結果をまとめた。実施の効果は「作業効率の向上」が最多の61件、「工事成績の加点」が42件と続く。普及に向けて必要なことは「工事評価点の加点」と「機器類の調達や人材育成にかかる費用助成制度の導入・拡大」が各39件で最多となった。結果を踏まえ今後は、ICTの部分的活用や3次元データの活用など、より取り組みやすい環境整備の検討なども進めていく。
 アンケート調査の対象は、20年度内を工期末とした全面的なICT施工技術を活用するモデル工事。過年度発注のゼロ国債・ゼロ道債・補正繰越を含め、81件から回答を得た。
 モデル工事を実施したのは49件で、内訳は河川土工26件、道路土工18件、舗装4件、砂防土工1件。使用したICT建設機械は、MCバックホウが最多の30件で、MGバックホウが12件、MCブルドーザが4件、MCモーターグレーダが3件と続いた。活用計測技術は、重複を含め、トータルステーションが32件で最多。以下、GNSS18件、高精度GNSS9件などとなった。
 定量的評価をみると、施工計画書作成、機器の調達、3次元データ作成等の事前準備段階は、従来施工と比べ内業が104%と日数を要しているが、施工段階では内業80%、外業71%に。提出書類作成段階では60%と大幅に縮減されている。
 人工について、主作業員の事前準備段階の内業は94%と従来施工とほぼ同数だが、施工段階における外業人工は75%に縮減。補助作業員の人工も、事前準備段階の内業は従来施工と比べ89%となっているが、施工段階における外業人工は46%と大幅に縮減された。
 事前準備から施工、書類作成までの全般では、内業が82%、外業が67%。内業・外業を合わせた全体平均値は75%で、施工の効率化と労力が軽減され、工事全体として生産性の向上がみられた。
 モデル工事のメリットは、「作業効率の向上」が61件、「工事成績の加点」が42件、「情報化施工の経験・人材育成」が41件など。普及に向けて必要なことは「工事評価点の加点」と「機器類の調達や人材育成にかかる費用助成制度の導入・拡大」が各39件で最多となっている。
 同部は、ICT対応測量機器や建設機械の調達環境、費用および人材育成にかかる助成費用等についての配慮が必要と分析。国や他県等の動向を踏まえ検討・要望を行っていく。さらに、ICTの部分的活用の導入や測量調査設計の3次元データの活用なども検討する。

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