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河川整備計画は20水系/国交省 プロジェクト550水系策定/25年度までの流域治水ロードマップ

2021/09/07付 DOTSU-NET NEWS
 国土交通省は、流域治水の本格的実践に向けたロードマップをまとめた。気候変動の影響を考慮した河川整備計画は、2020年度のゼロから、25年度までに20水系で策定することを明記。流域治水プロジェクトは、19年度のゼロから25年度までに約550水系で策定する方針などを盛り込んだ。
 流域治水は、気候変動による水災害リスク増大に備えるため、従来の河川管理者等の取組だけでなく、国、都道府県、市町村、企業、住民などあらゆる関係者により協働で水災害対策を行うもの。
 国交省は、流域治水の本格的実践に向けたロードマップを策定。気候変動の影響評価と計画見直し、流域治水の本格的実践、リスクコミュニケーション、グリーンインフラの活用、カーボンニュートラルの推進、予防保全への転換・戦略的維持管理、流域治水DX、整備・管理DXなど主な施策と代表的指標を整理した。
 気候変動の影響評価と計画見直しでは、気候変動の影響を考慮した河川整備計画の策定数を20年度のゼロから、25年度までに20水系で策定することを明記。気候変動影響を防護目標に取り込んだ海岸の数は、19年度のゼロから、25年度までに39海岸とすることを示した。
 流域治水の本格的実践では、戦後最大洪水等に対応した河川の整備率を19年度の65%から25年度までに73%に引き上げる。流域治水プロジェクトは19年度のゼロから25年度約550水系で策定する計画とした。雨水貯留施設の設置など流域対策に取り組む市町村数は19年度の536市町村から、25年度までに約900市町村とすることなどを盛り込んだ。
 予防保全への転換・戦略的維持管理では、内水排除施設等の長寿命化対策実施率と計画的な点検調査に基づく下水道管路における老朽化対策の割合を19年度のゼロから25年度までに100%とすることを示した。
 整備・管理DXでは、洪水予測を21年度のゼロから25年度までに100%で実施する。3次元河川管内図の整備率は19年度の17%から25年度までに100%に。UAV等を活用した砂防関係施設の点検を実施する割合を20年度の47%から25年度までに100%に引き上げる。

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2021-09-02付 DOTSU-NET NEWS

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2021-09-01付 DOTSU-NET NEWS

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