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高頻度の浸水「見える化」/道内全1級水系で策定へ/国交省 水害リスクマップ整備

2021/10/20付 DOTSU-NET NEWS
 国土交通省は流域治水の本格的な展開に当たり、より頻度の高い降雨による浸水範囲を示す水害リスクマップを整備する。現行の1000年に一度の想定最大規模降雨の洪水による浸水深を示す方法に加え、頻度の高い浸水を「見える化」することで効果的な治水対策と、水災害リスクを踏まえたまちづくり・住まいづくりの促進を目指す。今後、道内においても全1級水系で整備する方針。

 国交省は、気候変動による水災害リスクの増大に備え、あらゆる関係者により、流域全体で水害を軽減させることを目的とした流域治水を展開。ハード・ソフト一体の事前防災対策を講じることとしている。
 道内においても各関係者で構成する協議会を設置し、流域治水プロジェクトの取りまとめに向けた検討を進め、全1級水系で策定。2級水系においても道を中心に精力的に策定を進めている。
 一方で、水害リスクについては、現行、1000年に一度の想定最大規模降雨に対する浸水深を示した水害ハザードマップによる情報提供が中心となっている。国交省では、想定最大規模に加え、より頻度の高い降雨による浸水範囲を頻度ごとに示した水害リスクマップを整備する。道内でも全1級水系で策定に向けた検討に着手している。
 策定に当たっては、10~30年に一度の高頻度、50年に一度の中頻度、100年に一度の中・低頻度による浸水を色分けして示すことなどを視野に入れている。浸水頻度を「見える化」することで効果的な治水対策と、水災害リスクを踏まえたまちづくり・住まいづくりの促進を目指す。

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2021-10-18付 DOTSU-NET NEWS

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2021-10-15付 DOTSU-NET NEWS

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2021-10-14付 DOTSU-NET NEWS

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